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2005年12月22日

●皆様、お久し振りでございます。

 皆様、お久し振りでございます。アーキスタジオのcolumn、暫く休載しておりまして、相済みません。この10月11月はなにやら、仕事の身辺バタバタしておりまして・・・・SuにNrと二軒の住宅が実施設計アップしたり、 話しだせば長〜くなってしまう諸々種々雑多事情やらなんだかんだ・・・かといって、仕事上でトラブっているわけでは決してありませんので、念のため・・・。そこへもってきて、この設計業界にとんでもない「事件」が巻き起こり、事件発覚以降、毎日毎日その話題でもちきり。「世の中あり得ない、信じられない、ことが起こった」というのが実感です。同時に、同業者として大変腹立たしい思いでもあります。いくら『オレ達ではあり得ない!!』と叫んだところで、ここ数週間のマスコミのワイドショーレベルの放送内容、今日本で一番ホットな「士」商売のこの身としては心傷める思いであります。私の個人的な意見としては、

 『私達の業界に関する諸法令が性善説にたっており、罰則規定もその他の「士」商売に比べて、責任の重さに比しては軽すぎる。』というのが実感です。この際、宅建業並の性悪説(私自身は宅建資格ももっております)にもとづき、罰金・禁固規定やら、設けるべし、という思いです。

※以下は、今回の事件に関してだされた「日本建築構造技術者協会」の提案ですが、私も全く同感だと思います(以下、同サイトからの引用)。

1)確認申請料を10倍にする。(あまりにも低額で、責任を負えない。)

2)構造設計者の法的な位置づけ、責任を明確化した法制化。

3)必要に応じて、建築指導課および民間確認機関はピアチェックを要求することが出来る。

4)発注者および設計者に保険を義務付ける。(保険会社は、保険金を支払いたくないので、構造設計者と構造設計を審査する。)

※あと、この事件に関する参考ブログでは、ある構造設計者さんが大変分かり易く、現役の構造設計家としての意見を書いておられます。興味のあるかたは「構造計算書偽造問題」の記事/ウェブリブログ」をご覧になってください。

そんなこんなで・・・・まだまだ、この騒動は延々つづくでしょう・・・・

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コメント

こんにちは。別記事でTBをいただいたのでうかがったところ、こちらの記事から以前に私のブログの方を御紹介いただいていたようで、御礼申し上げます。

同じ業界にいる者として、特に構造設計者として、今回の事件のことは本当に嘆かわしく、また腹立たしい思いで見ています。

ただ、今回の事件のように意図的ではないにせよ、時間に追われてチェックが甘くなっているきらいは、何処にもあることのように思います。
そしてそのことによる危険は、表に出ていないだけで、ひとたび大きな地震などの災害が起きれば、大変な事態を引き起こしかねません。
少なくとも人命を預かるもの(公共交通機関、医療関係、そして建築)に対しては、時間を金に換算するやり方そのものに対する見直しが進んでくれないものかと願って止みません。

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