【2003.06.24・・・No.32 回鍋肉・・・】

たまにはちょっとカタイ話。最近の国会「イラク法案」に絡んだ話題でアメリカの某高官が「日本の社会はリスクを取る文化に欠ける」といった指摘を、最近の新聞で読んだ。ごもっともという感じがする。日頃設計という仕事の関係で建材メーカーやゼネコン、建築関係行政の立場の人達とケンケンガクガクと言い争うことが多い。彼ら大?企業や役人が外国からみた代表的な日本人社会だとすると、「リスクを取るか取らないかの文化」以前に「いかにして自分の責任を回避するか?の文化」といった方が正しいように思われる。なにか困難な事象があったとすると「いかにしてどう解決するか?」ということよりも「あらゆる責任の問われ方を思い浮かべ、言い逃れを瞬時に用意する能力に長けている日本人社会」のような気がする。

ウチの事務所ではスタッフの子が役所へ確認申請もっていって、役人に言われるまま「はぁ、そうですか、だめですかぁ・・・」なんて返事して、役人に言われるがまま書類訂正してこようものならば大変だ・・・・BOSSには大目玉 で怒られるし、BOSSもイキリたって役所に怒鳴り込む・・・これがまた、おかしなことにBOSSが役所に「なんでダメなんだだぁ!○○で、ああだ、こうだがやぁ!!」って言うと(言い返すと)、その役人もすぅ〜と引いて、こちらの当初からの言い分がぜ〜んぶ通 ってしまう・・・じゃあ、その役人の「最初の言い分は何だったのぉ?」なんてことが、よくある。ウチの事務所の標語は「長いものには巻かれるなぁ!長いものには噛みつけぇ!!」である。最近Asahi.comで安藤忠雄が言っていたことが面 白い・・・・・・
『仕事する時は居眠りできるような中途半端な走り方では駄目、車でいえば時速60キロ程度では油断が生まる。120キロとか150キロとかの、どう見てもスピードオーバーであるという速度、ぶつかったら終わる覚悟で走れ。周りは忠告するかもしれないが、突出するから必死な姿が見える。良い仕事をするぞ、と決心して、本気で前を行くからこそ人はついてくるもの。想像力を絞って前へ出る。明確な考えや強い意志は必ず仲間に伝わる。出る杭(くい)にならずに平穏にやり過ごそうという人間ばかりでは、もうこの国は萎えていくだけでしょう・・・・』


今夜は中華「回鍋肉+中華スープ+ほうれんそうのおひたし」ちゃんこ番は@6ppei。実は中華つくるときは何故か@6ppeiが当番。早いハナシが「Cook Do」である。さすがに、事務所のコンロではまともな中華つくれない、という言い逃れ・・・・。


【2003.06.20・・・No.31 かんぱち・・・】

ここのところ、やたら現場で怒鳴っていた。竣工間際、というより契約工期も遅れている、現場行きゃア怒鳴っていた・・・・。ちっとも、こちらの設計図みててくれない、「造っちゃア〜壊してやり直し」の繰り返し、だった・・・BOSSが不機嫌続きだったもんで・・・おかげでウチのスタッフもとばっちりでよく怒られた日々。でも、まぁなんだかんだ言って、無事完成しそうだ。完成してみれば、いつもの如くキレイにできた、と思っている。誰かがいっていたが、アーキスタジオの現場は完成間近になると、現場監督は片岡半径3m以内には近寄ってこない、らしい・・・。


Jazz話。初めて買ったJazzのレコード(高二だった?)がMJQのラストコンサート。まぁ、お決まりのJazz入門コース。その次がオスカーピーターソンにビルエバンス。これもお決まりの誰でも通 るJazzの入門偏。そのMJQで好きになった曲が「朝日の如くさわやかに〜Softly, As In Morning Sunrise」。この曲はその後、大学生になってからコルトレーンやらソニークラーク、ソニーロリンズ等々、随分と聞きまくった。誰がやっても名演奏になるスタンダート曲、おもしろいのはコルトレーンがやると思いっきりブルースになるし、'50年代のソニーロリンズがやるとアヴァンギャルドっぽい演奏になる。ソニークラークの「朝日の〜」はソニークラークの代名詞のように有名なバージョンだ。このコラム書くために調べていて、初めて知った「朝日の如くさわやかに〜♪Vocalバージョン♪」もなかなかグッド、そいでもって「朝日の如くさわやかに」の歌詞、こんなんらしい。皆さん呉々も結婚式のおめでたい場で「朝日の如く〜」はリクエストしませんように。

「COLTRANE Live At Village Vanguard」


「Night At The Village Vanguard
/Sonny Rollins」

「sony clark Trio」
このところ家庭料理?っぽいものが続く。男ヤモメ一人暮らしのスタッフ二人のために、BOSSがせっせとつくる。今夜は「焼き魚←またカンパチ+奴豆腐のキノコソースかけ+ホウレンソウの胡麻和え+豚汁」だ。焼き魚はカンパチの切り身を醤油タレ(+酒、味醂、出汁)にさっとつけ(照り焼きほどは漬け込まない)あぶり焼きにして、カンパチそのままの味を食す(カンパチは照り焼きのような濃い味では鰤照りと同じ、になってしまう)。


【2003.06.13・・・No.30 魚の煮付け・・・】

また '70年代オッサンRockネタ。これならば今どきの若いモンも知っている(であろう)Eagles。ご存知「Hotel California」は大学受験〜大学入学の頃流行った。なぜかこの「Hotel California」という曲を聞くと大学の新歓コンパの後の・・・「ゲロと洗面 器」を思い出してしまう。新歓コンパで気ぃ失う程、酒飲んで(飲まされて)、先輩の下宿に担ぎ込まれて。。。洗面 器にゲェゲェやっていた。翌朝、昨夜の痴態、何にも覚えておらず、先輩がこのレコードかけていた。二日酔いの頭に「Hotel California」がビンビン響いた・・・先輩のキタナイ下宿風景、不思議と今でも思い出す。同世代のオッサンには懐かしい中村雅俊主演「俺達の旅路」みたいな東京は武蔵野吉祥寺・西荻界隈、学生生活の始まりだった。

「Desperado (1973)」

タイトル曲はリンダ・ロンシュタットやカーペンターズがカバーしたことによりロック・クラシックのひとつに数えられるようになった名曲。


「One Of These Nights (1975)」
高校時代に、同級生み〜んな聞いていたアルバム。当時流行りだしたのがエアロスミスやら、クイーンだったなぁ・・・。



「Hotel California(1976)」

これならば、今どきの若いモンでも知っている、超有名アルバム。



私が好きなEaglesのナンバーBEST3。余談、上に並んだジャケット写 真眺めてみると、それにしてもグラフィックセンスないなぁ・・・と思ってしまった。一番好きなのがランディマイズナーの「Take It To The Limit」アルバム「One Of These Nights (1975)」の中の一曲。三拍子の壮大なメロディーを持った曲、ここでのマイズナーのヴォーカルは感動的です。二番目がグレン・フライ唄う「New Kid In Town」アルバム「Hotel California(1976)」の中の一曲。この曲のメロディーが好きです。当時のイーグルスの曲創りパートナーJ.D.サウザーが中心になって書いた曲。のこの曲も最近の人がカバー曲だしてラジオでよくかかっている。三番目はドン・ヘンリー唄う「Desperado」アルバム「Desperado (1973) 」のタイトル曲。と、言うわけで・・・好きな曲はみん〜なバラード系の曲でした。


今夜のオカズは「魚(カンパチ)の煮付け+ナスと豚の味噌炒め+野菜みそ汁」ちゃんこ番は@6ppei。ここんところ、割と家庭総菜的なご飯が続いています。点数は可もなく不可もなくの「B」ってところ。Aは優秀、Cギリギリ、D単位 なし・・・そう言えば自分の学生時代、年間最低取得単位が27単位しか、なかったときもあったなぁ・・・かと言って、一回も講義でたことない、先生の顔もみたことない建築専門科目で「A」っていうのもいくつかあった、ホントです。おかげで大学では5年、諸々の勉強させてもらった、今思えば有り難い、と思う。


【2003.06.10・・・No.29 Vegetable Curry・・・】

久々ロック中年(少年だった)ネタ。最近ラジオでレッドツェペリンがよくかかる。ラジオでツェペリンかかると、仕事やっていてもワクワクしてしまうロック少年オヤジだ。なにやら「伝説のライブ」とかいう3枚組みのニューアルバム?だすらしい。想えば、初めてツェペリンきいたのが中学一年(1971年)の頃、4枚目アルバムの「ブラックドッグ」だった。ロバートプラントの金キリ声と民謡調?のギターのフレーズを聞いて「こいつらぁキチガイ・・・か」とマジ思った。その後しばらくしてNHKの「ヤングミュージックショー(いかにもNHKらしいネーミング笑える)」で生演奏している妖艶なツェペリンをみて、当時日本では南沙織やら小柳ルミ子の瀬戸の花嫁が流行っていたご時世、キチガイじみたツェペリンの怪しげなロックにはぶったまげた。感動を通 り越して唖然とした。1970年代、MTVもビデオも無かったあの頃、田舎に住む少年が海外のミュージシャンの動く映像を見るということは、外国の異文化との、まさしく初体験?な感覚であった。


「Led Zeppelin IV」

ツェペリンの「4枚目」かの有名な「Stairway to eaven」がはいっているやつ。


ツェペリンの35年記念らしい・・・ っていうことはおれもツェペリンファンを33年もやっている?


「PHYSICAL GRAFFIT」

「カシミール」という曲が大げさで壮大な曲ぶっていてヨイ!


ツェペリンで好きなアルバムは、やっぱ「レコード摺りきれる程きいた「Led Zeppelin IV」、ご存知「Stairway to Heaven」がはいっているやつ。「Led Zeppelin II」も散々聞いた。今、聞いてイイと思うツェペリンの曲は「カシミール」とかいう曲。確か「6枚目・PHYSICAL GRAFFITI」に入っていた曲で、近年の「ロバートプラント+ジミーペイジ バンド」でもオーケストラバックにして演奏している(←大げさで壮大な曲ぶっていてヨイ!)。オッサンにいわせりゃあ、1980年代以降、90年台も2000年になっても、たかがポピュラーミュージック、されどツェペリンやジミヘン程の「衝撃的なロック」はその後でてきていない・・・のが寂しい気がする。


今夜の事務所の夕飯はツェペリン/カシミールにちなんで「Vegetable Curry」だ。カレーの具はチキンの残り僅少とナスとピーマン。サイドメニューは「雑野菜(キャベツ、大根、タマネギ、ニンジン、ホウレンソウ、シメジ)のガーリックオイルマリネサラダ」要するに冷蔵庫の野菜一掃処分だ。 ウチの事務所の「Curry」は「カレー」ではない。市販品ではあるが「クミン、ターメリック、カルダモン、コリアンダー、チリ、ペッパー...etc.のプレスパイスミックスのCurry」を使う。 モノ創りは凝り性でなきゃあいかん。



【2003.06.03・・・No.28 Re:チキンガーリック・・・】

またまた愛読者様からの「かんそうぶん」の(勝手に)ご紹介。この方は私の仕事の重要なパートナー。この方なしではアーキスタジオ建築、成立しない。この方の奥様は自然食品のお店を経営されている。先回のコラムで建築の「自然素材ブーム」に引っ掛けての「かんそうぶん」。奥様が「自然派」だもんで、ダンナは「肉食わせてもらえん・・・?」と嘆く、、、。

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    自然素材について・・・ ウチの奥さんが社長(自然食品販売店)になって以来この問題突きつけられているのですが、彼女の業界の「自然素材」と「建築業界の自然素材」では価値感が少し違う気がしているので一言。

    建築の場合、僕に言わせりゃあ石灰と珪素・砂・石(要するにコンクリートやセメント、ガラス、左官材)または炭素(要するに木)・マンガン(鉱物、金属)どれもこれも基本的な元素記号、土だってこの程度の元素記号で表せます。要するにみ〜んなひっくるめりゃあ「自然素材」だ。ビルだってほっときゃあ土になると思う。だけど「建築の自然素材・天然素材」にウンチク申す一派、どうも「木・土・紙」だけが「自然素材」っておっしゃっている。納得がいかんのですが・・・・

    更にエコナントカ住宅?なんて言うと、屋根にペンペン草生やすし、「屋上ビオト−プ?」とかいう建物の下は立派なコンクリート造の建物だ。それってホントにビオトープってか?それって何?って感じしません?クロス(ビニ−ル)がいやってのは解るけど、よ〜く考えてみると建築材料って、一つのビル全体に占める石油産物の割合って以外に少ないモンですよね・・・? でも、建築壊すと産廃だし・・・ヨ−ロッパの自然派はコンクリ−トって砂だって言う(非難する)けど、砂って自然ではないのか?どっかオカシクありません?

    「建築の自然素材・天然素材」にウンチク申す一方で農薬たっぷりの輸入木材使ってりゃ世話ないし、鉄や砂のほうがよっぽど安全だと思うけどなぁ・・・国産の杉や松・桧だって流通 過程、建材加工過程で目一杯防腐剤吸っていると思うしぃ・・・。建築の自然派の人たちは落日とともに土に返り、日の出と共に生えてくる建物でも住みたいのかなぁ、って思ってしまいます。

    余談ですが彼女の仕事の中で面白い物紹介します。「魔法の水オ−ブス」水の粒子が小さくすべてを吸収する。二酸化炭素やホルムアルデヒドを吸着安定させガス化させないらしいです。もう一つはEM菌をクロスとか塗料とかに混ぜる?塗る?と悪い菌を善玉 の菌に変えてゆくそうです。これもアトピ−やシックハウスにおひとつ如何ですか?

    ところで「雑穀玄米は当店に」って営業したいけど社長(カミサン)は怒るので参考までに。合鴨有機農法で作ってるようなので随分いいものらしいです。オリ−ブオイルも今度お持ちしましょう。小豆島産の美味しいオイルです。最近自宅では肉も食わせてもらえない・・・・トホホ・・・。 

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我が家もこの「EM菌」っていうのにお世話になっております。「EM水」だとか「EM水で育てた鶏卵」。「これで私のガン細胞減りました」って世界、ホントか?なんだか「信ずる者は救われる」世界、アヤシイ宗教じゃあるまいしぃ、と思ってしまう。自分でも、随分と健康オタク的に「青汁」はかれこれ6〜7年毎日飲み続けているし、ここ3〜4年は「ウコン」「モロミ酢」などの沖縄長寿食材に凝っている、が・・・。それにしても「建築の自然素材」にウンチク申す人が、煙草は吸うわ、溶剤臭いマニキュアや化学合成香水の匂いプンプンじゃあこっちもプンプン頭にきてしまう、アッチの方いってくれぇ〜〜〜。この地球を支配するのが人間ならば、人間以外の地球上生物に言わせりゃあ「人間死ぬ のが地球環境に一番優しい」ってことになるわなぁ・・・。


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