【2003.05.28・・・No.27 チキンガーリック・・・】

自分で建築創るようになってから(独立してから)、だいたい3〜4年周期で建築スタイルが変化していっている。自分でも正直、節操ないなぁとも思うときもある。「絵・書道・華・料理...etc.」諸々の創作心得ある方なら、ご理解頂けるかと思うが・・・創作においては、常に自分のアタマの中には創作の悩み事で一杯、いつも次なるステップに這い上がりたい、とモガイテいる。

コンクリート打ち放し・・ ・
もちろん好きな仕上げ。今ではポピュラーな建築仕上げで、万人好みの素材。

打ち放しから想像される「ぴりぴりした緊張感」「装飾への批判精神」「寒くてもガマンを強いるデザイン建築」等々と、今では一般 の人々にも非常に分かりやすい建築の文脈、

これさえ使っていれば建築家の作品?その設計に思想が込められているように見える・・・?

ちょっと前までは「左官壁&木」をよく表現していた。自分としては「左官壁&木」のような存在感ある素材は限定的に取り入れていた。存在感のあるテクスチャーだからこそ簡潔なディテールでまとめ、緊張感のある空間に適度な「柔らかさ」を取り込みたかった。巷では、相変わらずの自然素材ブーム、自分としては木や左官壁のように強い主張の質感に頼った設計では、濃いお味?でおなかが一杯になってしまう・・・と思う。やっぱ、設計屋としては素材感に頼った空間よりも空間構成に妙味のある建築を志したい、と思う。素材の質感に頼った空間では、ログハウスの圧倒的な丸太木で構成された空間には敵わないし、大理石くり貫いた空間には勝てっこない、と思う。

ここ数年は「真っ白系+ガラス+スチール」路線の設計が多くなってきている。この路線の建築やってみて思うこと・・・・建築のプロポーションや空間構成が素っ裸で表現される = 建築のプロポーションや空間構成のゴマカシが効かない、本質的にディテールと造形がキレイであることが絶対条件、と実感している。建築素材の質感に頼らない分、余計に建築の造形勝負ってところ、ますますアタマの中で格闘する日々が続く・・・。


今夜のメシは「チキンガーリックのトマトソースとペペロチーノスパゲティーニ」。早い話しが「鳥カラ定食」も飽きた・・・チキンをオリーブガーリックオイルでソテーして、トマトソース(事務所定番メニューのSpaghetti Al Pomodoroの残りモン)をかけた一品。付け合わせは一宮実家のオヤジ作の「春キャベツとほうれん草のマリネ」に「春キャベツのミネストローネ」。手慣れたitalianメニュー。そう言えば、中田の移籍先が宙ぶらりんらしい、それと俊輔の足の怪我の回復が遅れていてアタランタとのプレーオフ第一線は控え?らしい・・・。


【2003.05.16・・・No.26 Re:雑穀いりご飯・・・】

またまた愛読者様からの「かんそうぶん」の(勝手に)ご紹介。彼はこの四月に大阪に転勤した。彼が名古屋支店からいなくなり、ワタシャ寂しい・・・別 にカレとは変な関係、クサイ仲ではないがカレのかわりのウチの担当者がかわいそうだ。とっても大人しい子で・・・「もうちょっと、世間話でも気軽にせんかい!」って言いたくなる。そりゃあこっちが「○○せんかい!」って調子、だもんでびびちゃっているようだ。オレも反省せにゃあイカンと思う。

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ご無沙汰しております。 転勤より早一ヶ月以上経ち少しだけ落ち着いてきました。
さて雑穀入りご飯といえば魚柄仁之助を思い出します。 最近図書館で本を借りて読みまして・・・なかなか面白い本でした。 多分20冊くらいは出版しているでしょうが内容はほぼ変わらないので2冊も読めば十分です。




お金をかけず、手間をかけず、体に優しく、おいしい・・・ひとつきひとり9000円らしいです。 わりとイタ飯狂いの私ですが最近オリーブ油を使わない料理が増えてきました。

例えば先日の休みは手羽先の先がガラとして1パック30円で販売してましたので購入しまして、スープを取り、だしガラはしょう油で煮て食べ、翌日は煮こごりで食べ・・・

違う日は鯛のアラが1パック50円で特売してましたので酒蒸しで食べ・・・とまぁリーズナブルな食生活をしてます。15分で手打ち(手抜き)うどんを作ったり・・・ おかげさまで体重も2?ほど減りましたよ。
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カレの最近の食生活「手羽先の先がガラとして1パック30円で販売してましたので購入しまして、スープを取り、だしガラはしょう油で煮て食べ、翌日は煮こごりで食べ・・・」って聞いていると、ウチの事務所の賄いメシが贅沢思えてしまいます。ワタシャ「魚柄仁之助」なる人物しりませんでした。asahi.comの「柄仁之助の食べちゃる!!」っていうコラム面 白かったです。



【2003.05.11・・・No.25 雑穀いりご飯・・・】

相変わらず、日曜も仕事だ、仕事中毒・病気の域である。
スタッフは皆休み、久々に昔のJazzを聞く。Eric Dolphy、学生時代によく聞いていた。特に吉祥寺のジャズ喫茶「メグ←まだ、あった嬉しい(^.^)」でよく聞いた。ジャズ喫茶って言っても、最近の若いモンは知らないと思う・・・今から思えばそりゃあクラ〜イところ(店内も暗い)だった。煙草の煙がむせかえり、JBLの大きなスピーカーから大音量 でJazzを流している。客の大半は長髪でメガネかけて、片手には「岩波文庫」やら「革命」、小説でいえば高橋和巳なんかの左翼っぽい本を読んでいる輩ばっか、皆孤独ぶって小難しいこと語るのがカッコイイ時代だった。

"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You never capture it again. "

音楽を聴き、終った後、音は宙に消え、二度とそれをつかまえることはできない・・・
「LAST DATE/Eric Dolphy」より。カッコいいじゃあありませんか
まさにJazzの 即興演奏Improvisationを言い表しています。




「LAST DATE/Eric Dolphy」

ドルフィーがベルリンの病院で急死する27日前の演奏を記録したアルバム、フルートによるスタンダードの名曲「You Don't Know What Love Is」の演奏は、まさか死を意識していたわけではないだろうけど、天上の音を奏でているようです。

「OUTWARD BOUND/Eric Dolphy」

私の大好きなスタンダート「GREEN DOLPHIN STREET」をバスクラで演奏している。「GREEN DOLPHIN STREET」はドルフィーの他マイルスクインテットがやっているやつも好きです。

OUT TO LUNCH !/Eric Dolphy」

ボビー・ハッチャーソンのヴァイブ、とフレディ・ハバードの華々しいトランペットとの共演。



Eric Dolphyの音楽の魅力は、肉感的?な音色。バスクラリネットっていうバカでかい木管楽器をJazzの分野に持ち込んで、ああも自由に奏でる奏者は他にいないし、アルトサックスは「肉声でソロをとる」ってな表現がピッタリ、フルートを奏でるときの音色は美しく、気高い・・・。


ここんところ事務所のご飯は「雑穀いりご飯」だ。健康にいい、と思い込む。雑穀は「むぎ・ひえ・あわ・その他訳のわからん穀物...etc.」の十種類ブレンドを無洗米に入れて炊く。スタッフに言わせりゃ「おれたち鳥のエサ食わされている」ってか?・・・昨夜、事務所の賄いメシは「鳥唐揚げ中華野菜ソースかけ+わけぎと浅蜊の味噌和え+五目野菜のみそ汁+雑穀入りご飯」。ちゃんこ番はBOSS。野菜類は一宮の実家のオヤジ生産品。この季節はやっぱ「わけぎの味噌和え」ダベ。

 



【2003.05.01・・・No.24 浅蜊・・・】

事務所のホームページ立ち上げてから丁度四年、現在のアーキスタジオホームページが ver.4.5 となります。ほぼ毎年の割合で、インターネットの普及に合わせてホームページの中身・情報量 ・操作性等々、更新してきた。いまから思えばVer.1の時代はホームページさえあれば良かった時代、当時のホームページデザイン、今みるとなんだか気恥ずかしくなる・・・。ウチのサイト見に来てくださる方も10人/dayだったのが20人/day〜40人/dayになり、現在ではAve.55人/day以上になってきている。設計依頼してくださるお客様も殆どが「ホームページ見ました」である。有り難いもんです、皆々様大変感謝しております。

建築科の学生必須書「SD選書」
よく大学の先生に 「君はSD選書何冊読んだことあるかねぇ?」って聞かれた。
ウチの大学、左翼系の先生多かったモンで、今から思えばこんな?本が講義の教科書だった。自分も左翼思想ぶっていた時代。 大学5年生?の頃、見栄はって眉間にシワ寄せて読んでいた。当時、本当に理解していたかは定かではない・・・。

ところで、ウチのホームページみてくださる方々で、学生さんからの問い合わせをよくいただく。特に3月4月は問い合わせが多い。当方事務所への「就職希望」が殆ど。けれど、ウチの事務所の場合大それた組織事務所でもない、毎年新規採用できるほどの経済規模じゃあない。どうも今どきのの学生さん、大学三年生のうちから「就職どうしよう・・・」って浮かれている?様子だ。それと、ここ2〜3年の「インテリアブーム・デザイナーズ住宅?ブーム」、我々の職業が一般 雑誌に取り上げられたりしているおかげか?(そのおかげで私のところにも順調に仕事はいってきているのも事実・・・)建築の専門以外の学生さんや全然関係ない職種からの転職希望の方からも頻繁に「就職希望」の問い合わせいただく。しかしながら、恐縮の次第、建築学的教養は実戦の設計活動にも必要な素養と思っている故「 建築学科卒の学士又は修士の方で将来設計事務所独立の志ある方」以外は、皆お断り申し上げている。中には「給料タダでもいいから・・・勉強させて・・・」っていう話、結構多い。こうも言われると恐縮してしまう。申し訳ないが社会奉仕活動で設計事務所運営しているわけじゃあない、そういった方々相手に建築教えるヒマあれば「自分だって、もっともっと建築学問する時間が欲しい」って思ってしまう。建築、勉強したけりゃあ、自分で勉強してください。

正直いって我々の実態はマスコミで取り上げられるほど、絶対にカッコよくない!事実です。なにせ労働時間は世の中のあらゆる職種と比較しても、長〜いことには絶対の自信があります。この業界、修業の身では彼氏・彼女・友人・家族..etc.と会う時間も殆どなくなることでしょう。悔しかったら、早く仕事覚えて勝手に独立するべきです。まぁ、独立さえしてしまえば時間は十分すぎるほど、自由すぎるほど「独立」を愉しめます・・・実績のない若い設計屋に設計依頼・仕事がくるほど世の中甘〜い、ワケないわなぁ・・・。我々の業界、日本の頂点に立つほんの一握りの有名建築家以外は絶対 お金持ちになれない。かなり頑張ったつもりでも人並の生活がやっとこさ、ってところ・・・。 建築が三度の飯より好きなら、御自由にどうぞ(笑)。それでも「建築が好きだ」という情熱だけ、では報われないことのほうがはるかに多い、のが世の中ってモン。建築の勉強してみて、建築が好きだと言い切れないのなら、他の業種を志すべきでしょう。運よく仕事が入ってくるようになったとしても「イイ建築創ることの努力」と「報酬」は絶対に比例しない・・・ってモンです。

建築科の学生さんには、就職のことでうろたえているヒマあったら「SD選書」の一冊でも余分に読んで、ちゃ〜んと建築の学問して欲しい、と思う。就職に不安で、それに時間を費やすのであれば学生本来の建築の勉強に勤しみ、学生時代のうちからよりレベルの高い作品を創ることの方が大切、そういった姿勢や精魂込めた作品を就職希望先にアピールすることの方がなによりもの就職活動じゃないかなぁ、と思います。精魂込めた学生時代の作品でアピールできないようでは話しにもなりません。幸い、大学で身に付ける建築的教養は、設計者として独り立ちしたあとでも、実現したいと思う建築作品・夢の大きな支えになる、と思う。建築を志す学生さんには、学問の成果 としてより優れた卒業設計作品・論文つくって欲しいと思う。

・・・スミマセン、自分の学生時代を棚に挙げて、そりゃあ、自分は大学の3年生までは「山登り」のことしか考えていなかった、けれど4年生〜5年生?にかけては「建築の勉強」したつもりだが、成績は人にはとても言えない内容・・・だった。



我が家の年中行事のひとつ「潮干狩り」にいってきた。うちの子供たちも5年生と3年生になって、せっせと浅蜊とるようになって、2〜3時間でバケツてんこ盛り一杯の収穫。事務所にも持ち込んで浅蜊三昧。今夜は中華風に「浅蜊とチンゲンサイの辛味炒め」に「浅蜊の炊き込みご飯」とみそ汁。ちゃんこ番はBOSS。まぁ、浅蜊料理も手慣れたもんで、自画自賛総合評価=85点ってか?


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