【2005.08.19・・・No.80 沖繩めし・・・】

 事務所の方は今週一杯までお休み、例によってBOSSだけひとり事務所で仕事。といってもなかなか気が入らず・・・コラムでも書けるうちに書いておくかぁ・・・。

 コチラの事務所はお休みでも、現場は暑い最中でもエッチラおっちら進行している。岐阜で進行中のSk-Clinic、今月25日完成に向けてお盆返上で頑張っていただいている。ウチの担当のmutsugaとともに、血相替えるが如く現場打合せ・指示(手直し!)でワァワァわめいている。現場いけばヒートアップしてしまう・・・。

完成魔近のSk-Clinic
こちらは設計中に描いたSk-ClinicのCG


  早速、前回の沖繩編のコラムの「かんそうぶん」いただきました。以下、ご紹介・・・・・・

From: ****@ob.aitai.ne.jp
Date: 2005年8月19日 15:58:49:GMT+09:00
To: Archi.Studio片岡幸博
Subject: かんそうぶん
name = BOSSに呟き隊

 ニガリの利いた、沖縄の潮風が届いてまいりました。私もBOSSの意見に同感です。台風の最中、親子して久米三昧されている御様子、臨場感あふれる久米島便りありがとうございます。 ズーニーブーの「白い珊瑚礁」が似合いそうです。
 やはり、台風の影響があったのですね。しばらく久米島缶詰かと心配しておりました。私の友人はリゾート開発盛んな折り、沖縄勤務に行ったまま、そのまま帰らず仕舞いです。毎年、年賀状に登場する人物が増えて参りました。最近は、犬も登場致します…。
 私は2度ほど沖縄に行きました。首里城の遺構を見ていると、海に広がった琉球文化が、如何に美しく豊かであった事が想像出来ます。あのベンガラ色が緑と蒼に映えますね。(バリ島のような感じではなかったか?)一方で終戦、米軍基地、リゾート開発等の痛々しい矛盾が同居していて、なかなか心穏やかになりません。友人が遠く離れて逝ってしまった様です。

********************************************
From: Archi.Studio片岡幸博
Date: 2005年8月19日 16:58:59:GMT+09:00
To: ****@ob.aitai.ne.jp
Subject: Re: かんそうぶん

  いつも、わたしの拙文コラムごあいどく有り難うございます。
 沖繩は確かに、キレイなサンゴ礁の海、それと「戦争」「米軍」「リゾート乱開発?」など・・・矛盾というのか、良い意味で日本らしくないところとか、未だに'70代っぽいところのある那覇の街並みとか、、、、今回の沖繩旅行で思ったのは、久米島のメシは以外とレベル高いというか→居酒屋での飯でも、皆真面目ににちゃんと素材の出汁を活かして造っていて美味しかったです、だから殆どのところが薄味仕立てに感じました。←と、言うよりも最近の名古屋都会のメシは(外食産業の相当数?)がセンターキッチン方式、若しくは安直出汁ばかりで、子供騙しのメリハリだけ利いた分かり易い味付け、になってしまっていてつくづく情けないものです。こんなことじゃあ、愛知四区から立候補される某女史が言うように「家庭での食育もなっとらん!」てなことのなりますわなぁ・・・。



 【2005.08.16・・・No.79 ミーバイのマース煮・・・】

 本日は事務所もお盆休み・・・。今年のお盆、8月15日終戦記念日は色〜んなこと考えさせてくれた。1920年の終戦間際、悲惨な地上戦のあった沖縄を訪れたあとでもあり、沖縄旅行五回目にして初めて訪れた「ひめゆりの搭」のことなど・・・小泉郵政解散〜総選挙のこと、終戦60周年でもあり新聞マスコミの終戦特集・靖国神社巡る賛否両論・韓国中国の反日運動のことなどなど・・・。久米島から那覇に向かう飛行機の中で、たまたま隣り合わせた沖縄本島在住の老人の戦争話しや名古屋に戻っての帰宅タクシーの運転手のジイサンの話しなどは、一様に「ワシら戦争に出征したモンにとって沖縄は悲惨な思い出ばかり、多くの仲間が不本意な命落とした場所に遊びにいく気にはなれん・・・」と言っていたことなど・・・。そんなこんなで、お盆を一宮の実家で過したときには、ウチの子供たちにもお祖母ちゃん(私の母親)の戦争体験談を聞かせてやったりもした。私の母親も10代終わりの頃に終戦を体験しており、当時の「岐阜空襲」で逃げ惑い長良川河畔で空からの機関銃掃射にあったことなどなど・・・。満たされて平和なこの日本、一般国民のだ〜れも戦争なんぞ二度と望んでいないと、つくづく思う。そこんところを日本政府はよ〜く中国や韓国初め、とりえわけアジア諸国にきっちり説明して欲しいモンだ(中国や韓国からみればその正反対、いつ日本はまたアジアに戦争しかける?ってみえるらしい・・・)。こんな、日本政府の外交政策・手段は明らかににおかしいと思う。たとえ相手国の政略的な反日教育政策があるとしても、痛めつけられた側の気持ちをあまりにも踏みにじっている、日本が体験した広島・長崎のこと思えば「核兵器廃絶!」と叫ぶのとおんなじだ。昨今の小泉外交、もう勘弁して欲しい。小泉さんの郵政改革やら諸々の構造改革は多いに賛成だが・・・中国や韓国へのケジメが、戦後60年たってもつけられていない現状は、どーにかして欲しい(こんな意見もあったりするコレこれ)。小泉さんでは無理???岡田さんじゃあたよりない、じゃあこんどの選挙、どの政党選んだらええんじゃい! 〜閑話休題〜

久米島の海も台風前はこんaなんだった・・・はての浜
台風本場の海


  今年の沖縄旅行、久米島にいってまいりました。我が家は皆「沖縄病」に感染しております。Deepな久米島にどっぷり漬かってまいりました。今年も台風に恵まれましして?三泊四日の予定が、飛行機が台風で欠航、五泊六日になってしまいました。子供は大喜びすれど・・・親(のサイフ)はたまったモンじゃあない。おかげで沖繩のキレイな海にも初めの二日間程度しか入れず、、、台風のさなか、ひたすらDeepな久米島巡りと沖縄文化体験、喰いモン巡りの家族旅行でした。それでも初めの二日間、海に潜れば(シュノーケリングや素潜りで)まるきり水族館の水槽潜るが如くのカラフルな魚の群れ・・・やっぱ、ええわ、沖縄!

二百年近く?経っているらいい「上江州家」。
仕事柄、沖縄の民家研究やってきました。
仕事柄、沖縄の旨いモン研究....
マンゴー農家訪ねてきました。

  台風のお陰、シーサー造ってみたり、久米島紬織ってみたり、パイナップルにマンゴーやらの食べ歩き、夜はあっちの居酒こっちの飯屋いたっりの喰いモン巡り、おまけに三線(サンシン=沖縄の三味線)教室までいってきました。カミサンは沖縄から帰っても、昨年の沖縄旅行で買ってきたカンカラ(三線のイージー版、ブリキでできている) で三線の練習しています。



これは愛嬌たっぷりのシーサーのライター、沖縄土産です。
先着一名様に差し上げます。お申し込みはコチラから。
カチッってやると♪えいや〜さ〜さ〜♪って唄います。

 久米[島]っていうくらいで、海の幸には恵まれておりまして、我々にとっては珍しい魚介の食べ歩き・・・

「夜光貝の醤油煮・中華風」
「エーグヮーの魚のバター焼き」
「ミーバイのマース煮」

 久米島唯一の中華レストランで食べた「夜光貝の醤油煮・中華風」。「夜光貝」っていうのは、なんか工芸品の世界では珍重されるものらしく?研磨して工芸品や、釣具のルアー装飾にしたりするらしいです(参照)。美しい光沢夜光貝は、緑色をした表層部と、七色の彩を秘めた真珠層から成り立ち、真珠層を持つ巻貝の中では最大である、らしい・・・。お味のほうは、想像通りでサザエとアワビを足して二で割った感じ、でも大味で素のまま(刺し身)食べてもあんまし美味しくないんだろうなぁと思った。ここのお店は中華で、貝の身を筍と一緒に、オイスターソースと醤油で濃いめの味付け、ウン旨かった。


 お次は「エーグヮーのバター焼き」。これはあちこちの居酒屋や飯屋でみかけた定番魚料理。エーグヮーとはイシモチに似た魚で、お味のほうは、やはり南方系熱帯魚らしくおおらかで締りのない?味、っていうか・・・だからか、この魚はバター焼きや唐揚げなどの濃いめの味付けの方が良い。後述の「マース煮=塩ゆで」っていうパターンもあるらしいが、私ゃあこの魚の場合マース煮より→バター焼き→唐揚げの順位、唐揚げが一番旨い、かなと思った。


 お次は「ミーバイのマース煮」。ミーバイっていうのは総じて「赤い魚」のことらしい。ようわからんが、早い話が熱帯魚の鯛である。味も鯛の味と、ほぼそのまんま(か?やはり南方系熱帯魚の少し締りがない)。マースっていうのは「沖縄の塩」の事、沖縄で作られた塩の事をシママースと言うらしい。この塩を使って魚を煮ただけのとてもシンプルな料理。お味は◎だった。 こんだけシンプルな調理法の場合魚の新鮮さ勝負の料理なんだろう、


 そいでもって事務所の賄いメシも沖縄土産の「ソーキ(豚あばら肉)」。ソーキは沖縄かまぼこや大根、ニンジンなんかと炊き合わせて煮付けにする。これも沖縄の定番家庭料理。

    

 某日の事務所の賄いメシは「ソーキの煮付け」と頂き物の「カツオのたたき土佐風味」。



 【2005.08.01・・・No.78 しじみ汁・・・】


 じつは、私この8月1日〜4日まで夏季休暇、只今沖縄・久米島にいっておりま〜す (^-^)v・・・たまには仕事休みます。沖縄話はまたこんど・・・。


  このコラムの休載中には幾人の愛読者?さんから色々メールいただきました。有り難うございます。そのなかから、摩訶不思議?なくらいBOSSの私と似た"境遇”過ごされた方からメール頂戴しまして、不思議な感覚につつまれました。


From:○×△□
Date: ×年○月△日 15:06:18:GMT+09:00
To: Archi.Studio片岡幸博
Subject: かんそうぶん

BOSS さま
 きょう、自動販売機の前で、ついついBOSSの事を、思い出してしまいました。つぶやいていても、私にはハッキ〜リと聞こえるよ。人格錯覚すら覚える、四捨五入すれば、同じ年代。学生時代には、登山クラブで、死ぬ思いもしたし、ポカラではラリッたこともありますが(30年ぐらい前?そんなに年ではない)。聞いてたレコード(Funky、Outbackで)、東小金井、食いしん坊、自己顕示欲(安藤忠雄も夢ではない)・・・・。
 ポカラの話は余りに懐かしかったです。17年ぐらい前でも変わっていませんでしたか…。町はずれにカトマンズからのバス停があって、小屋が1棟、郵便局を兼ねていた様におもいます。ポカラ村へ続く、1本のまっ直ぐな道。金髪のヒッピーと出会い頭に再会した所。当時は、ヒッピーと呼ばれる者が多かった。のどかな寒村にそびえるアンナプルナ、そんなに長居は出来ない。旅は道連れ、インドへ乗り合いトラックの荷台に載り、夜中ヒマラヤ越えをした事など…、星が落ちてくるとはこの事か。
只今、仕事中。 見てますから、つぶやき続けて下さい。快適な住宅つくり続けて下さい。

********************************************
From: Archi.Studio片岡幸博
Date: ×年○月△日 18:23:52:GMT+09:00
To: ○×△□ 様
Subject: Re: かんそうぶん→どちら様ですか???

  どちら様ですか?・・・あまりにも、私と似た境遇「かんそうぶん???」有り難うございます。人格錯覚すら覚えてしまいます。東小金井に、Funky、Outback吉祥寺のキャバレー街を通ってmegにもよくいったもんだ・・・当時、まだパルコになってしまう以前、Funkyの向かいで初めて観たは日活○×△□映画ってのもありました。法政大学時代の同級生、後輩先輩には○×△□ さんは記憶にありません、強いて言えば、確か吉祥寺〜三鷹の間の吉祥寺側の中央線沿いに磯崎新の唯一の住宅作品が建っていて、毎日電車から眺めていたことなど・・・ポカラの「公衆便所?」のような飛行場は、まるで牧場だった・・っけ。
 只今、この一月〜延々と、大型の住宅作品を実施設計しておりまして、今月一杯で完了予定です。6月にはいれば、Webも全面更新の予定です。これからもよろしく、ご愛読ください。


********************************************
From:○×△□
Date: ×年○月△日 15:10:52:GMT+09:00
To: Archi.Studio片岡幸博 <kataoka@arstudio.co.jp>
Subject: Re: かんそうぶん→どちら様ですか???

  ○×△□と申します。○は○でも当時ボールト天井に凝っていた○様ではありませんし、大学の先輩でもありませんので、お気軽にお願い致します。
 東小金井でアパート住まいをしてた頃、両隣りが法政大の人達でした。その暮らしぶりは御想像におまかせ…。私は駅の南側でしたが、北口階段下りたすぐに前に趣のあ
る屋台(背後に欅があったはず。くっ付いていた?夜のムードある存在感は格別)あり、BOSSも赤提灯にお世話になりませんでしたか?辺りに畑が広がっていた事などを、思い出すけれど、今は、どうなっているだろう…。まぁ、行って見ない方が良いだろう…。特に、店がひしめき合って、横丁が迷路の様だった吉祥寺のグランドバザール(日活○×△□映画館辺りの)がパルコに変わってしまっているなんて、想像しただけでもガッカリ。街に独特の表情があって、人それぞれが生きてる感じがして、ウロチョロするのが面白かったけれどね。
  行って見るならトルコのグランドバザール。GWでイスタンブールへ行ってきました。昼と夜、表と裏。夜の表はVerry Good、夜の裏はterribleで歩けないぐらいでした。そう、トルコ料理は世界の3大料理の1つである事、知ってましたか?


 ってな具合のやりとり、なんだか学生時代に戻ったような感覚、ネパールのド田舎の旅、吉祥寺の街の匂い、東小金井の焼鳥屋の煙、18解禁初めて観た日活○×△□映画のドキドキ??等々蘇ってくるような感覚です。ついでに最近仕入れた'60 -'70年のレコード、じゃなかったCDのことなど・・・

The Illonois Concert / Eric Dolphy

here's LEE MORGAN / Lee Morgan

Live At The FIlmore / DEREK and the DOMINOS

 一番上のジャケットは「The Illonois Concert / Eric Dolphy('63)」。最近買ったCD、Amazon.comで格安輸入番コーナーで980円だかでみつけた掘り出しモン。これがなかなかよい!エリックドルフィーのバスクラにハービーハンコックのピアノという珍しい組み合わせクァルテットの演奏。Jazzスタンダードの「Softly As Morning Sunrise」や「God Bless The Child」なんかを演っている。「Softly As Morning Sunrise」にいたっては殆ど原曲のフレーズとどめずドルフィーがバスクラで好き勝手吹きまくっててGoodである。Amazon.comの試聴盤はこちら

 お次は「here's LEE MORGAN / Lee Morgan('60)」、リーモーガンのトランペットは鋭く張りのある音で、非常に好きなトランペッターです。アルバムとしては「Side Winder」というのが所謂名盤ですが、私は'60に録音されたこちらの方がJazzのメインストリームな好演奏で好きです。このアルバムのバックメンバーはクリフォードジョーダンのテナーサックスにウィントンケリーのピアノ、ポールチェンバースのベース、アートブレイキーのドラムと超豪華メンバーです。このCDは紙ジャケット版でオリジナルのLPレコードの雰囲気が伝わってきますが・・・LPレコードのジャケットの味を知るモンとしては、CDではあまりにも情けない。昔学生時代に渋谷のジーニアスというJazz喫茶で初めてこのレコード聞いて感激したのが忘れられなくて半年ほど前にAmazon.comで購入しました。オススメ曲はウェインショーター作曲の「Running Brook」Amazon.comの試聴盤はこちら

 三枚目はご存知Eric Clapton。「Live At The FIlmore / DEREK and the DOMINOS('70)」私ゃあ、かれこれクラプトンファンを30年以上やっております。このCDも中学3年の頃買ったデレクアンドドミノスの「 in Concert」というのが突然ききたくなって探しまくったが、どうも廃盤のようで・・・「In concert」の代替え盤のようです。オススメ曲はジミヘンドリックスの曲「Little Wing」。この曲は「レイラ」のスタジオアルバムにも収録されているが、ライブ盤のほうが名演のようです。この曲がライブレコーディングされたのがジミヘンの死後1ヶ月あたりの頃らしく、なんとなくもの悲しげな演奏です。その他にもクラプトンのクリーム時代にも演っていた「Crossroads」も収録されていて、なかなかの絶品です。


 事務所の賄いメシはいたって健康食である。意識的に多品目の野菜を中心にしたいもんだ。やはり、一番多品目食せるのは和総菜系のメニューかなぁ・・・。
    

 今夜は「筍とかしわの五目ご飯+茄子とピーマンの揚げびたし+かぼちゃの含め煮+シジミ汁(メカブ入り)」。
 シジミは肝臓がフォアグラなBOSSにはうってつけの食材。シジミは出来る限り、小さな身まで食べてしまった方が効能がある。シジミ汁は沸騰したお湯に冷凍方損しておいたシジミを放り込んで、汁が白っぽくなりシジミが口開けた頃みはからい、箸で思いっきりグルグルかき混ぜる・・・すると、シジミの殻から身が外れてくれる。
 シジミの効能はコチラを参照されたい。