【2003.12.27・・・No.49 鴨葱蕎麦と鮎茶漬け・・・】


只今、設計中の建築をご紹介。名古屋の本山近くに、来春開業する歯科クリニック。

クライアントの歯科医の先生とも「従来の歯医者にはないオープンなクリニック」にしよう、ということでキバッテ設計しております。本山から少し東に向かって、東山通 りの北側に立地しています。クリニック内の雰囲気やそこで働く先生・スタッフの人達の活き活きとした仕事ぶり、来院される患者さん達の表情が、道ゆく人たちにも伝わるようなクリニックにしたいものです。来年の春の終わり頃、オープン予定です。近くまでお越し際、是非のぞいて観て、見てください。

最近、ネット上で'70s、'80sのビルボードTop100の[.mp3]集のサイトみつけて、ひたすらダウンロード、事務所で青春時代の懐かしい曲を聞きまくっている。ウチの若いスタッフ連にとっては生まれたばかりの時代のヒット曲。スタッフには申し訳ないが・・・BOSSのわがままナツメロ集。若いモンには迷惑???オススメ曲は '72のHarold Melvinとかいうひとの「♪If You Don't Know Me By Now♪」、この曲泣けます(i_i)。「If You Don't Know Me By Now」という曲は’80年代の後半、Simply Redがカバー曲でもヒットさせている曲。それと、'77のCommodores「♪Easy♪」も懐かしいなぁ〜、この曲聞いて思い出すのは、大学サボって山登りに熱中していた頃。北アルプス穂高岳に山登りにいってテント中でラジオからこの曲流れていた。



「Best of Holding Back the Years 1985-1997 /Simply Red」
アダルトでソウルな歌声のSimply Redのベスト盤。
歌自体は昔のソウルシンガーのようです。


「Truly the love songs/Lionel Richie」
まぁ当時のコモドアーズはライオネルリッチー
の個人バンドみたいものだったから
・・・これもベスト盤がオススメ


2003年のクリスマスも過ぎ、今年も残りあと僅か。毎年のことではあるが、実に馬鹿馬鹿しいクリスマスである。圧倒的多数日本人がクリスチャンでもないのに、世の中何故こうも「クリスマスクリスマス」と騒いで、何にお祝いしているのか???(クリスチャンの方、ゴメンナサイ)・・・つくづく阿呆らしいと、思ったりする。ウチの事務所では23日の国民旗日も、24日も25日もひたすら深夜まで仕事である。そんなこんなでアーキスタジオのクリスマスディナー(←こんな言葉も小っ恥ずかしい・・・)じゃなかった、24日の賄いは「鴨葱蕎麦と鮎茶漬け、白菜の浅漬け、ほうれん草の胡麻和え」。鴨葱蕎麦は、実は「鶏のもも肉」の代用ではある。鮎茶漬けは「鮎の干物」の炙って刻み、あ茶漬けの具にした。「冬」の季節を感じさせてくれる食事は、心和みます。

      

それでは、皆さま本年も大変お世話になりまして有り難うございました。来年もよろしく、ご贔屓の程お願い申し上げます。つまらん「コラム」雑文ですが、ご愛読くだされば幸いです。よい新年をお迎えください。



【2003.12.12・・・No.48 鮎の干物・・・】


この間のサッカー日韓戦、ネット上のあるコラムで書かれていたこと。よくある日本人の国民性論・・・「喧々諤々のイラク自衛隊派兵問題」と「サッカー日本代表のあいも変わらずの決定力のなさ」を結びつけているコラムがあった。

『日本の外務官僚がテロで殺された末、そのことを利用したように首相がイラク派兵を決定してしまう・・・ことの重大さに蒼ざめて慌てている国民性 = 「日韓戦の後半のなってようやく、このままじゃタイトルは取れない」と分かったかのように、やっとガムシャラな戦いになるサッカー日本代表チーム。だったら三日前の、弱い香港相手にガムシャラにガツガツと7-0で勝ちゃあよかったんだよぉ!! 』小泉さんは「自民党をぶっ壊すと言っておいて、それに期待した多数の国民は「自民党ぶっ壊さずに、日本国憲法ぶっ壊してしまった」小泉さんを結果 的に支持した格好・・・だったら、なんで「戦争に自衛隊派遣しようとしている(わかっていたこと)タカ派の小泉・阿部の自民党に国民は投票するんだぁ??」なんで、あんなに投票率が低いんだぁ???

この話題、書き始めたことはいいが、ちょいと重いハナシ、やめます・・・。


今夜の事務所の賄い・・・頂き物の「鮎の干物」、初めて食べたが鮎らしい香りの良い干物。「豚バラ肉と大根の煮付け」「水菜の胡麻和え」「キャベツ浅漬け」「野沢菜 」「大根、人参、春菊と豆腐の味噌汁」 等々、盛り沢山。ちゃんこ番はBOSS。スタッフは「設計事務所の所長で、事務所でツケモンつくっているのは・・・片岡さんぐらいしかいない」 と言うが、別に気にしない。オレにとっちゃ、「食いモン」創るも「建築」創るも、おんなじ「創る」である。なにを、いまさら・・・・

それと、御報告。おかげさまで2003年の「中部建築賞」受賞しました。今年竣工した三好の「HX(エイチテン)」です。今回の中部建築賞も受賞作品の殆どが公共建築・文化施設、若しくは大企業のビル等々。「HX」は民間の「賃貸マンション+オーナー住宅」で、公共建築とは異質さが際立っています。民間の賃貸マンションでは、その運営目的上「建築としての社会貢献性・社会文化性」の評価は(公共建築・文化施設などに比べたら)低くならざるを得ません・・・そんな中での「HX」、評価頂いたのは嬉しいかぎりです・・・純粋に建築デザイン・建築技術での評価をして頂いた?・・・ということでしょうか?そうであるならば設計者としては大変に光栄なこと、今後の設計活動に大きな励みになります。



【2003.12.04・・・No.47 冬野菜・・・】

ネット上の書評読んだだけで、その本読んだ気分?になる。同じように、毎朝読む新聞の週刊誌広告欄は一通 り目を通す。週刊誌は所詮”俗ネタ”だから、広告欄の情報だけでも”俗”な情報は十分世間話のタネになる。最近読んだ書評で気になったのはコレ。サラ金やら資本主義経済における金融システムの断末魔話とマルクス経済論をごっちゃにした漫画家=青木雄二の最期の本。自分も彼の書く漫画は好きで、ちょくちょく読んでいた。青木雄二さんは惜しくも故人となってしまったが、最後の本でこんなことを言っているらしい。『新興宗教に入信する若者には・・・ええか若者よ、悩みのない人間なぞおらんのや。そしてその悩みを乗り越えて、困難を克服するのは他でもない、自分自身しかおらんということを忘れてはならん」・・・』

最近、ウチの事務所もスタッフが一人辞めて、一人加わった。そうこうしているうちにインテリア屋さん、地質調査屋さん...etcでアーキスタジオ担当して下さっている若いstaffの何人かが「実は〜今度会社辞めることになりました・・・」と挨拶にきた。どうも秋から初冬にかけてのこの季節、「今どきの若者」の皆さん、悩み多き方が多い・・・皆26〜28歳ぐらい。考えてみれば自分もそのぐらいの年頃は随分と「仕事に対する不安・悩み・怒り・おごり・虚勢...etc」色々あって精神的にグレテいた。自分の場合、大学でてからの4〜5年までの間は脇目も振らず(仕事と山登り以外に)突っ走る感じで、仕事を少しでも早く覚えることに必死だった。ちょっと仕事がまとめられるようになって、少しぐらい廻りからチヤホヤされ始め「おごり・虚勢・見栄」が出始めた。27〜28歳ぐらいだった。それから七転八倒、一人で?(実は廻りの人々に思いっきり迷惑かけながら・・・)悩んだ揚げ句、設計屋として独立の道選択した。それ以降ずぅ〜っと「仕事人生、悩むことばっか」である。今から思えば、27〜28歳の頃は、丁度アソコの毛が生え始めた思春期の男の子の如く、つまらん事に悩み始める「仕事人生の思春期始め」のようなものだった。大切なことは「悩んで悩んだ末、その困難を克服するのは他でもない、自分自身しかおらん・・・」ということにつきる。

オッサン世代から散々「最近の若いモンは・・・」とブツクサ言われる「悩み多き今どきの若者へ」でした。


ここんところ三話続いてのJazz〜Fusionネタ。The Crusaders、もともとはジャズ・クルセーダーズと名乗っていたのが'70年頃まで、突然フュージョンバンドに変身、当時有名っだのがギタリストのラリーカールトンやデビッドTウォーカーらとのセッション。その後もう一度ポップ風?フュージョンに変身してゲストヴォーカリスト立てての音創りに変身した。私がクルセーダーズ聞きはじめたのが'70年代末「Soul Shadows」の頃、ヴォーカリストはビルウィザース、一番好きなアルバムで散々聞いた「♪Street Life♪ 」、ヴォーカリストはランディクロフォード。オススメアルバムは「Vocal Album 」、これはクルセーダーズのヴォーカル曲ばかり集めたコンピレーションアルバム 。ティナターナー、ジョーコッカー、BBキングetc・・・豪華絢爛な参加メンバー。ポップ調の楽曲ありーの、バラードありーの、R&Bありーの、なんでもあり、涙チョチョぎれます。そう言えば当時、大学の学園祭で演っていたクルセーダーズのコピーバンド、その名も「ウルセーダーズ」だった。


「Soul Shadows /The Crusaders」

「Street Life /The Crusaders」
 

「Vocal Album /The Crusaders」


12月に入って、相変わらず皆さまから食材を頂戴する。「信州リンゴ」に一宮のSrさんからは「銀杏」、銀杏はオーソドックスに茶わん蒸しの具にでもするか・・・相変わらず一宮のオヤジが届けてくれた「冬野菜の数々」、蕪や白菜は「浅漬け」にして食す。その他Srさんから頂いた「地鶏卵(黄身が濃い)」でもって、今夜のアーキスタジオちゃんこは定番「親子丼」 だった。季節感ある新鮮な食材は心和ませてくれる。皆さまに謝謝。



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