【2005.09.18・・・No.83 めばるの煮付け・・・】

 このコラムの愛読者、 ○×△□さんはどうもどうも同業の方らしい?ちょくちょくウチの作品見にいっていただいているらしい。今回は三好のHXを見に行ってくださったらしく「かんそうぶん」などを頂いた。以下、ご紹介・・・・・・


From: ○×△□
Date: 2005年9月9日 16:36:19:JST
To: Archi.Studio片岡幸博
Subject: BOSSに呟き隊
Archi.Studio片岡幸博 さま

  先日、HXを見て参りました。緑豊かな丘陵を突きぬける真っ赤な電車。名古屋駅から約1時間、黒笹駅に到着すると、模型でも見るかの様に目の前に待っていて下さいました。電車から丸見えと言う事は、開口にはサゾ苦労された事でしょう。鳥瞰から見ていると、造形的なセンスを感じますね。意外と、まったくよだれが垂れておらず、白さを保っていました。ビックリ!


 私は「JTC IN 稲取」と言う会員制リゾートホテルでギリシャのサントリー二をイメージした様な階段状の建物を真っ白に塗りましたが、メンテが大変でした。水切り処理?それとも最近流行の光触媒塗装つかっていますか?どの部屋も、中を窺い知る様になっていませんでしたが、外部に負けない造形力を発揮されている事でしょう。しかし、材質感がないのは、ミニマムコンセプトによるものなのでしょうか?予算上のこと?もっと良くなる可能性があると思いました。今度は、最近作を見に行ってきます。

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From: "Archi.Studio片岡幸博"
Date: 2005年9月9日 17:12:58:JST
To: ○×△□ 様
Subject: Re: BOSSに呟き隊

○×△□ 様

 HXの外壁は、某大手塗料メーカーxxxのセラミック配合フッ素系の低汚染性塗料です。正直言って、某大手塗料メーカーxxxにはガッカリでした。竣工後のメンテ補修に際して、何度メーカー担当者に御足労願って対処方法等相談しようとも、その対応のハギレの悪さに何度怒鳴ってしまったやら・・・。白い建物の場合、汚れる汚れないはハッキリいって、壁天の処理につきます。いくら高価な光触媒塗料つかっても、天端の処理がされていないと絶対、外壁汚染されます。HXの場合は天端若しくは窓台に全てアルミの水切り施しております。

 ミニマルな物を志すようになってから、思ったこと・・・白い外壁というのは、純粋にそれ自身の「カタチ・プロポーション」がもろに顕されるということ。逆に言うと、質感のある外壁素材では、それ自身のもつ「カタチ・プロポーション」が誤魔化す?ことだってできてしまう・・・じゃあないか?。ミニマル的な表現をしようとする限る、全体のカタチ・構成のコンセプトと共通した、ミニマルなディテールも勝負どころであります。こんな設計ばかりしているもんで、施工現場では、細心の注意深さをともなった徹底した建築基礎技術、いかにしたらクラックのない密実なコンクリートが打てるか?、サッシ開口部廻りの念入りな防水チェック、外部に露出してくる設備機器付属品(排気ベンドキャップ等々)の取付位置のコントロールと取り付け方からくる外壁汚染対策...etc.。苦労と予算対策が絶えません。

 最近使っている白い外壁塗料は、セラミック配合フッ素系の低汚染性塗料で、より親水性が高く、外壁汚染自浄作用のある塗料を選定しています。光触媒塗料は高価なことと、まだ一般には普及しておらず、そこからくる施工実績・施工技術が一般的ではない(一般的な塗装屋さんが普通にできる技術ノウハウの未普及)ため、ウチでは使用したことがありません。いまのところ、一番目は、日本ペイント株式会社 「デュロン4FIIスーパーフレッシュ」ですが・・・多少高価なことと、施工がエアースプレーの吹付塗装しかできない(養生が思いっきり大変です)ことで、おのずと施工現場条件が限られてしまいます。次が、同商品の「デュロン4FIIフレッシュ」で、こちらは一般的なローラー塗装やエアレスガン吹付ができ、現実的な選択です。フッ素系の低汚染性塗料の場合は、高耐候性である反面、高価なことと溶剤臭がつよい、艶消塗装ができない(最低でも五分艶)、等々デメリットもあります。そんなこんなで、最近では、AEP系塗料に特殊セラミックが配合され、親水作用によって外壁汚染自浄作用のある塗料(関ぺ「セラマイルド」)も使用しています。こちらは、フッ素系に比べて高価でないこと、艶消仕上げがきれいなこと、溶剤臭がきつくなこと、等々メリットがあります。

  外壁汚染防止の方法は、RCの場合はアルミ笠木なんかつけたくない性分でして・・・手摺壁や独立壁(両面見え掛り)の場合は、天端を中絞りの勾配コテ押えにして、壁天の真ん中に40x30の排水溝をとっています。排水溝からは、おおよそ3m以内ごとにVP30mmの排水管を壁に打込み、壁の足下に壁天の排水を流しております。大変面倒くさいですが、この方法がベストです。木造の場合は、やはり板金笠木で水切り処理しています。但し、板金水切りは水平ラインを強調した形状で、外壁際からチリを25mmだして確実に水切り処理できるDetailとしています。
長くなりましたが・・・久々にウンチク書いてしまいました。こんなところで、失礼いたします。

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 まだまだ残暑が厳しい日々、エッチラおっちらと、毎日の自転車通いにもどことなく秋風を感ずる気配。だんだん食用も増して・・・BOSS肥ゆる?秋になってきた。いかんいかん体脂肪と肝脂肪減らさねば・・・・。

    

事務所の賄いメシには煮魚もよく登場する。本日は「めばるの煮付け+ 茄子とピーマンの揚げびたし+ご飯は七穀米(白米+そば+麦+もちきび+赤米+もちあわ+あずき+緑豆)」。



 【2005.09.11・・・No.82 魚介のリゾット・・・】


 本日は選挙サンデー、早速選挙行ってきました。衆議院選挙には二十歳以降かかさず投票している?ハズ・・・ですが、たぶん生まれて初めて○○党にいれてきました。善し悪しあれど、とにかく閉塞感漂う今の日本、なんとかして欲しい。役人官僚天国・天下り・官製談合...etc.バッサリ改革して欲しいもんだ。外交問題やイラク情勢等々、色々あれど、まずはできるところからどんどん改革していって欲しい。建築の仕事で行政と関わっていて思うことは、この5年ぐらいで随分とオープンな行政になったとは思う反面・・・某○古ヤ市役所の建築課いけば、大勢の職員が暇なカオしてウチワぱたぱた、アクビしてござる。あれみると、やっぱ腹がたつもんだ。建築賞の申し込みに訪れる外郭団体の連中は皆天下り者ばっか。自分の知る限りでも、世の中に必要とは思えんような外郭団体法人はいっぱいある・・・

〜閑話休題〜

 ところで万博ももうすぐ閉幕。私は二回いってきました。万博が開幕して以来、我が家の万博ブームもそろそろ終焉。カミさんは会場ボランティアやっていたこともあって20回は行っている。ウチの息子はピンバッジ集めに精をだしている。毎日毎日、集めたピンバッジ眺めてはニタ〜ってしている。息子が集めたピンバッジのなかには、結構レア物もあるらしく、ネットのオークションサイトみては嬉々としている、親としては、それはチョイト違うよ、とも言いたくもなる・・・。まぁ、今回の万博、開幕前は賛否両論色々考えさせてくれたが、始まってしまえばそれなりに面白かった。色〜んな国のメシも名古屋に居ながら食せたし、子供達にも世界には色〜んな国があるってことも知ってもらえた。なにも大阪万博のように派手ハデな建築こさえなくとも(←無駄なエネルギー?)倉庫程度の建築、色んな国がそれぞれ工夫したアピールで楽しませてくれた。日立館やトヨタ館にも頑張ってはいって、それなりに面白いとは思ったが・・・それよりもイイ意味での人間臭さのある外国館の方が印象に残っている。あのアフリカ共同館「縁日の屋台風の展示=土産物売り」には笑えたし、ヨルダン館の死海体験も面白かった。クロアチア館のシンプルだけどクリエイティブな演出やイタリア館のブロンズ像「踊るサテュロス」も良かった。パキスタンカレーも旨かったし、フレンチレストランの三星シェフ料理もよかった。



  本日の事務所の賄いメシは「魚介のリゾット+ミネストローネ」。トマトソースはいつもまとめつくりして冷凍保存してある。そのトマトソースをパスタやらオムライスのソース、ソテーのソースやらにアレンジして使い回す。


    

リゾットと言っても・・・事務所では極く簡単にこさえる。
つぶしガーリックが香りでるまでオリーブオイルで熱し、タマネギみじん切りを炒める。米(洗わない)も一緒に炒めた後、白ワインをふる。別につくっておいたアサリと魚介のワイン蒸しスープと、これも並行してつくっているミネストローネスープ、作り置きのトマトソースをくわえてフライパンで炊込み(アルミフォイルで落し蓋)。適当に弱火で15分〜20分ぐらい煮込む。米がアルデンテ状態になったところで魚介の具を混ぜ込みできあがり。

本格的?なレシピはこちら


 【2005.09.01・・・No.81 稲庭うどん 2 ・・・】


 皆様、RenewalしましたアーキスタジオのHPは如何でしょうか?今回のRenewalでは、より多くの建築作品の写真を、高画質で見やすく、また文章情報もより見やすくなるようなサイトデザインを心掛けたつもり・・・ですが、如何でしょうか?ご感想等お聞かせ願えれば幸いです。

 さて、先回のコラムでも登場しましたSk-Clinick、どうにか竣工にこぎつけました。出来栄え?はまぁまぁ、清潔感・親近感のあるクリニックで、患者さんからみたアメニティも上々じゃないか、と思っております。どの現場でも毎度そうですが、完成間近になってくると、こちらの目も吊り上がっている?のか、現場監督さん達は私から半径3m以内には近づこうとはしなくなってしまいます・・・。でも、そんな苦労もあってか、完成した暁、クライアントさんが喜んでくだされば、全てオーライ ! 、現場のみなさんにはホントに感謝する次第です。



 さて、この8月から待望の「Apple/ iTunes Music Store 」 がオープンしました。私なんぞ、もう既に50曲近くダウンロード購入してしまいました。殆どの曲が一曲150円、アルバム単位でも購入できますが、昔のあっちのアルバムからこの曲、こっちからはあの曲などど、バラバラで購入できて嬉しい限りです。でも'50年〜'60年代のJazzや'60年〜'70年代 のロックのレコードのうち三分の一程しか網羅されていないようで(アメリカの iTunes Music Storeは殆どが網羅されていてうらやましい・・・)ちょっと物足りません。日本の複雑で奇っ怪な著作権と矮小商業主義の音楽会社による規制等々・・・ここは、ひとつホリエモンに頑張って(議員センセイになって)もらって「構造改革」してほしいモンです。

Let's Stay Togethe (1970) / Al Green

Heartbreake (1973) / Free

 最近、iTunesで購入した、お気に入り・・・

 上段がアルグリーンの代表作「Let's Stay Together(1970)」。この頃のR&Bのレコードじゃッッケットは結構ダサイ・・・が中身はグッド。この時代のR&B(ソウルと呼んでいた)は、マービンゲイにしろ、テンプテーションズにしろ、やっぱエエワ。声色もよし、メロディーGood、アレンジも洒落ている。

 二つ目は「フリー」というロックバンドの「Heartbreaker(1973)」。フリーのボーカリスト、ポールロジャースのブルージィさがカッコよい。やっぱ。ポールロジャースはフリーの時代がイイ、ポールコゾフの鳴きのギターにサイモンカークの重〜いドラミングもgood。スローテンポ若しくはミディアムテンポのブルースロックが最高だぜぃ!
  そう言う意味では、ポールロジャースが70年代後半に結成した「バッド韓パーニー?」とかいうポップバンドは嫌いだ。ましてや、ポールロジャースは「クィーン」とかいうオカマバンドの再結成なんかには参加してほしくない!私、Queenとかいうのは、昔っから大嫌いだった、あんなのロックじゃない、コミックバンドだ。

 本日の喰いもんネタ「稲庭うどん」。最近はそうめん・冷や麦よりも稲庭うどんの方がお気に入りである。そうめんよりもコシがあり、ツルッとしていて美味しい。いくらでも食べられる。事務所では食べる時にも、稲庭うどんの他に数種類のオカズをこさえ、大事なスタッフの健康にも気を遣うBOSSである。

    

 いつやらの事務所の賄いめし・・・

「稲庭うどん+茄子とチンゲンサイの揚げびたし+かつをの刺し身」