【2004.02.29・・・No.55 BBQ Chicken・・・】

本日 は4年に一度の「うるう年・うるう日」。4年に一度しか存在しない日に免じて?至極真面 目なお話。最近、我々の業界機関誌に掲載されていた鬼頭梓氏の書かれていた文章に感銘して、抜粋引用させていただきます。自分も建築の道志してかれこれ25年以上、「カッコよい建築創ることが目的ではなくて、人間社会のニーズに対する創造的な関わりが重要であって、それには人間への深い理解と敬意愛情にたって建築をしつらえることが大事」と、 改めて銘ずる気分です。( 以下「ARCHITECT 2004 02/ (社)日本建築家協会東海支部発刊」鬼頭梓氏の文章から抜粋引用)

・・・・・・・・人間のための建築・・・・・・・・・
本来建築は人間のためにあります。人間が生き、生き続け、やがて死を迎えるまでの一生を生き生きと生きていけるように、それを支える場所としてあります。
人が生きるということはどういうことなのか、一人ひとりのこの人にとって、この家族にとって、あるいはこの集団にとって、生きるとはどういうことなのか、建築はそこから始まります。
建築はどこまで深くそれにこたえていくことができるのか、建築家の手にそれがゆだねられています。これこそあなたの生にとって、あなた方の、あるいはあなた方の集団の生にとって、もっともふさわしい場所なのです、と言ってその場所のあり様としつらえとを決めてしまう、それが建築家の仕事です。それ故建築家には人間への深い理解と愛情と敬意の上にたって仕事をすることが求められるのです。

AIA会長のトンプソン・E・ペニー氏が、昨秋のJIA滋賀大会の挨拶の中で、
“デザインの重要な役割は単に新しさを追求することではなく、人間のニーズに対する創造的なかかわりであって、建築家は人々に深く気を配らなければならない”
と言われた言葉には、アメリカにおける健全な建築家プロフェッションへの指向が感じられて深い同感を覚えました。

聖路加国際病院の日野原重明先生は、学士会でのご講演の中でこういう意味のことを言われています。(『学士会会報』No.824“日本の臨床医学の教育はどのレベルにあるか”) 「医師の心の中には、病んでいる臓器への悪魔的な興味と、病んでいる患者をいとおしむ気持ちが同居している、臨床医にとっての対象は病気ではなく病気を持って苦しんでいる人間でなければならない、日本で医師を志望する動機の大半は収入がよく安定した職業だからという点で、病む人のために使命感をもって努めたいという学生は稀、米国では医学部に入るためには学科試験のほかに、時には一日も二日もかけた入念な面 接があり試験では分からない例えば命をいとおしむ素質が備わっているかどうかが調べられる」

などといったお話をそのまま建築に引き写すことはできないとしても、建築にかかわる人々の持つ興味のありようと対比してみると、大きな示唆に富んでいるように思います。今日建築を志す学生の動機の大半は、恐らく造型への興味であって、人間への興味から建築を目指すという人はそうはいないのではないでしょうか。そうであればなおさら、建築を学ぶ中で人間への思いを深めていくことが真剣に求められなくてはならないでしょう。
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超真面目な話題の後、ガラッと変わっていつもの食いモンねた。「BBQ Chicken」事務所では初めてつくった。我が家では、十年まえからよくやっていたメニュー。作り方は「骨付きチキンにソース(トマトケチャップ+ウスターソース+オレンジマーマレード+赤ワイン+ガーリックすりおろし+少々の醤油+カイエンペッパー+粗挽きブラックペッパー+塩、を適当な分量 で混ぜ合わせ)」に漬け込んで、魚焼きグリルで直火焼き(本当は事務所にもガスオーブンが欲しいところ・・・)するだけ。 まぁ、大雑把なアメリカ的料理、といったところ、キャンプなんかのバーベキューメニューにはもってこい、かと思います。 付け合わせはジャガバターに白菜のハーブオリーブオイル漬け等々。比較的濃い味付け、弁当のオカズにもあいます。

 



【2004.02.23・・・No.54 ワカサギの天麩羅・・・】

 

先日、お正月以来の休日、家族でワカサギ釣りにいってきた。犬山の入鹿池、朝の新聞の釣り情報では「前日の釣果 300匹!」って、でていた。期待していった。風が強くて、さむ〜い・・・鼻水タラタラして、息子と二人(カミさんと娘は湖上の茶店で待機)、2時間半頑張った。が・・・・二人合せてたったの 11匹?!ナミダちょちょぎれる釣りだった・・・(i i) 情けない・・・去年来たときは50匹ぐらいの釣果 だった、と思う。確か去年は1月初め頃だった、今年2月中頃ではもう遅い?のか、ワカサギも釣り尽くされているって?。本当は、テンコ盛りのワカサギ天麩羅、このコラムに掲載する筈であったが・・・息子も寒くて風邪ひいてしまったようだ。


三寒四温というより四寒三温?寒〜い日があったかと思えば、妙に温かかったりする昨今、もうすぐ桃や梅の花咲く三月だ。朝の日差しも明るく「Softly, As In Morning Sunrise」だ。最近この曲聞いて癒されている。「Morning Has Broken/Cat Stevens」1972年のヒット曲。自分が中学二年の頃流行った曲。その後、TVのCMソングにも採用されたりして、皆さんどこかできいたことあるかと思う。癒されます・・・・。






Morning Has Broken/Cat Stevens



【2004.02.11・・・No.53 オーガニックトマト・・・】


最近の話題、例の関西学院大ワンダーフォーゲル部の 冬山遭難の話。自分は山登りの世界から足洗って、かれこれ16年にもなる。TVのニュース見ていて親御さん達と自分が同年代になってしまった・・・あまり偉そうなことも言えないが、それにしても「ちょっと甘いんじゃあ、ないの?」って思った。自分も学生時代、冬山登山も散々やった。関学大パーティの場合、14人ものメンバーがいて、なぜ豪雪が降ったにしろ「自力脱出」できなっかったんだろう??と思った。冬山登山の場合、隊列の先頭者が必死にもがきながらラッセルして雪道を切り開く。当然、先頭はすぐバテバテになる。だから、隊列の先頭者は50m進んじゃ、次の者とバトンタッチしていく。体ごと埋まってしまう程の豪雪の場合、先頭者はリュック置いといて空身でラッセルして、雪道を切り開いていくもんだ。大人数のパーティの方が、圧倒的に有利で安全だと思う。 関学大の場合14人もいたんだろう?かなり大人数のパーティ(ちなみに自分の学生時代の冬山は常に2〜3人パーティばかりだった)で、パーティ皆全員で交代しながらラッセルして道切り開けば、自力脱出できたんじゃないの?と思う。こういっては何だが、北アルプスの剣岳や穂高岳のガチガチ難易度の高い登山とも違う、たかだか標高1600mの岩場もない低山での遭難騒ぎである。また、彼ら自身の言葉では、豪雪でテントが潰れたしまったことが痛手であった、らしい。冬山いって、テントぶっ潰れるぐらい一晩で豪雪降ること、よくあることだ(自分も経験している)。そういうときは、夜なか中不安で、外に出てひたすら除雪作業だ。関学大の場合、14人もいて何故それを防げなかったのか?と思ってしまう。テント潰れた後「雪洞」ビバークしたらしいが、どうやらその雪洞ビバークで凍傷負ったらしい・・・。雪洞ビーバクしたぐらい???で凍傷して遭難するかぁ?と思ってしまった。自分の経験では、いつも相棒と二人のパーティで冬山行っていたため、最初っからテントは持って行かなかった。少人数であるが故、最初っから「雪洞」掘って寝泊まりしていた。雪洞っていうのは、外の風雪も遮断できて結構快適だった、と覚えている。問題は、雪洞内部の湿気ではあるが・・・そのために寝袋・手袋や衣類を濡らさないように、ひたすら気を使う必要はあった。彼ら関学大の場合、雪洞ビバークの訓練(経験)も積んでいなかった故に、不用意に衣類濡らしてしまったんだろうなぁ、と想像できる。 今回の遭難騒ぎ、ついつい自分の学生時代、山登り熱中時代を回想してしまった。自分も一歩間違えば、冬山で遭難していたし(しそうにはなった)、一歩間違えば剣岳の岩壁から落下していたやら・・・・。まぁ、オッサンの無責任な話と回顧録でした。こちらは、・・・ それでも山の若者たちを弁護する ・・・っていうコラム(Asahi Intenet Caster)も読んでみてください。

冬山登山の魅力は?とよく尋ねられたが・・・
壮大で綺麗な雪山を背景に
ぴ〜ンと張りつめた凍りついた空気のなか、自分たち自身で困難なルートを切り開いて、登りつめる感覚
冬山登山でしか味わえない醍醐味、 それが魅力的でありました。

'80北アルプス西遠見付近の雪洞にて
'80北アルプス五竜岳目指して
'80北アルプス有明山での氷瀑登攀訓練


食いモンねた、ちょっと古いが年末に作ったメシの話。ここ218HOUSEのおばあちゃんから頂いた「オーガニックのフレッシュトマト スパゲッティ」の一品。季節外れのトマトであったが、まるまるとしていて甘味があった。これまた季節外れのボンゴレと合せて、熱を通 しすぎないように作ったフレッシュトマトのスパゲッティ。それと、うちの構造設計してくださっている中野さんからの頂き物「オーガニックのたまり、乾燥ハーブ、岩塩・・・etc.」調味料として重宝いたしております。皆々様、感謝いたします。

 



【2004.02.08・・・No.52 牡蠣フライ・・・】


自分自身の生活・人生では「家相」やら「運勢」なんか、どうでもよい、と思っている。事実、42の厄年のときも、絶好調!であった(ただ、この頃から小さな文字が見にくくなってきた・・・ただの老眼の始まりだった)しかしだ、建築業界に二十数年もいて、毎度の地鎮祭、「神様」に向かってパチパチやっていると「家相」「運勢」を大切にするお施主さんの気持ち、よく分かるようになる。自分の信条はともかく、プロとして設計やっている以上、お施主さんの信条は大切に配慮せにゃあ、いかんと、常々思っている(ホントです)。おかげで、自分自身の信条はこっちおいといて・・・「家相」のことは一通 り本で読んで知ることとなるし、お祓い神事類いの知識も身に付けた。地鎮祭や建前の日柄選びにも詳しくなった。そう言えば、昨年後半戦、仕事が思うようにはかどらず「泣きっ面 にハチ」状態だった頃・・・暮れに、面白半分に手相(タダで)みてもらったら「あなたの年廻り、今年は最悪だったでしょう?」とたたみかけられ、妙に納得して頷いてしまった。こいう場合のハッケ見は救われる気分になる。そのあと言われたこと「来年(今年)のあなた、戌年S33年生まれは絶好調!で仕事運に恵まれる」???、らしい、ですよ、世の中のS33年生まれの皆さん・・・笑っちゃいます、、、世の中そんなにうまくいくもんじゃあない、信じても救われんのが世の中ってモン、救われたきゃあ必死に もがくしかない、ってのも世の中だ、と思っている。これが、年初めに「今年のあなた、運気最悪です・・」って言われた日にゃあ、怒れるだろうなぁ・・・ええ加減にせぇ!ほっとけぇ!って思うだろなぁ・・・。

オカルト?話のついで、って言っちゃあ怒られますが、今回はなかなかオドロオドロシイJazzの御紹介。有名盤ですが、ジャズ・ベースの巨人、チャールス・ミンガス。なかでも有名なのが1956年録音の『直立猿人(Pithecanthropus Erectus)』。学生時代、吉祥寺のうす暗〜い「Jazz喫茶(というのがあった)」なんかでよく聞いたのがこの曲だった。なんか、こ〜うクラ〜クってオモ〜イ感じ・・・ミンガス・ミュージックと呼ばれる独創性あふれる世界です。もうひとつのオススメアルバム、Jazzがいちばん活気のあった(と思っている)60年始めのミンガスグループ、ヨーロッパのJazzフェスのライブレコーディング。共演者がこれまた大好きなEric DolphyBud Powellの豪華版です。

 
「Pithecanthropus Erectus/Charles Mingus 」

「Immortal Concertsi/Charles Mingus & Eric Dolphy」


事務所のメシは、冬の定番「牡蠣」。今回は牡蠣フライだ。いつもはちゃんこ鍋に牡蠣いれることも多いが、たまにはフライもんもつくる。相変わらず、クソ忙しい仕事の合間料理でいい加減な盛りつけ(←言い訳)で、お恥ずかしい・・・。付け合わせのタルタルソースは市販のマヨネーズに「サッと湯がいたタマネギ+ガーリック+マスタード+白ワイン+オリーブオイル+諸々乾燥ハーブ」適当に混ぜていい加減に作ったが、結構おいしい、とスタッフにはウケた。

 


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