【2003.09.07・・・No.43 冷やし五目うどん・・・】

住宅の設計が殆どである。キレイでカッコヨイのはいいが、住まいとしての機能性・住み心地を犠牲にした家はつくらない、という主義。家っていうのは365日、24時間稼働である。鬱陶しい季節でイライラしているときもある、夫婦喧嘩の時もあろう・・・そんな不機嫌なときに、あっちこっちにカラダぶつかり、物が散らかっていては(使い勝手よく収納できない)、キレイな建築創ったところで、そりゃあ頭くるでしょう。住宅としての機能性なくしては唯のパビリオンだ。かくして片岡はクライアントとの打ち合わせでは「生活評論家+子育て評論家(←経験してます)+料理評論家+防犯評論家」と化す。

そんなこんなで、最近「家づくり」で思っていることなど・・・「かゆいところに手が届く」ような(つもり?)の便利設計しているおかげで、どうも最近「便利すぎるんじゃあない?」と思ってしまう。暑い季節や寒い季節でも、どうやったら「暑くても涼しく・寒くても温もりある」ように工夫する知恵、この魚どうやったら美味しく焼けるか?「暮らしの手帳」の如く衣食住もっと「生活する知恵」を絞らなければいけないんじゃありませんか?・・・工夫する努力をしなくても、み〜んな設備機器で快適な環境と利便さが得られる幻想?が「現代の家創り」のようである。人間、便利で快適な生活が当たり前では「人間力」が劣ってしまう、季節の新鮮な野菜、魚も分別 がつかなくなってしまう・・・子供やお年よりにも安全な「熱くならないIHヒーター(ついでに電磁波も放出する)」ではお餅も焼けないし、湿気った焼海苔のあぶれない、オートロックの玄関ドア・門扉にすれば、朝ゴミだしにでた奥さんが締め出されてしまって自宅の塀よじ登る、なんて話もあったりする・・・とかく便利は不便だ。子供だって家では空調の効いた部屋でシャワートイレが当たり前では、学校行ったときにシャワートイレがなくて用が足せない・・・笑い事ではなく、そうなってきているらしい。

そんなこんな考えながら、大垣で進行中のKn邸の現場通いする日々。大垣までは、思いっきり長閑な眺めの良い景色、揖斐川の堤防道路を走るドライブコースが気持ちがヨイ。 Kn邸は10月一杯に完成する。大垣通いもあと少し、完成する頃には揖斐川沿線の養老山系も紅葉しているだろうなぁ、と思いつつ・・・大垣の次の現場は豊田に一宮、岡崎に小牧...........当分東西疾走が続く、がんばろう。



揖斐川

Kn-Residence

あいも変わらず日曜日も仕事している。今年一杯は実施設計物件がたてこんでいる。今日はスタッフも皆出勤、BOSSがチャンコ番で手抜き料理を振る舞う。本日は残りモンの野菜とチキン一切れ、卵焼き、ワカメをのっけて「冷やし五目うどん」。


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