【2004.05.31・・・No.61 浅蜊 2?3?・・・】


先日、はじめて「冬のソナタ」みた。ウチのカミサンがビデオまで借りてきてみているもんで、そんなに面 白いのか?とTVで観たが・・・結構面白かった。まぁ、なんと言うのか・・・今の日本、映画であれドラマであれ、ましてや現実世の中の恋愛、あんな純粋無垢な 恋愛ストーリー、日本にはなくなってしまったんじゃないか? と思った。その純心で真っ直ぐな気持ちの台詞廻しに感心してしまった。なんだか、1980年前後の頃のオフコースやユーミンの歌詞から抜け出してきたようなドラマ、気恥ずかしくもあり、今の日本のドラマや映画、歌がなくしてしまった「情感」を思い起こさせてくれた。ありゃあ、たしかに80年台に20代を過した、オバサン達にはウケるわなぁ、と思った

それにしても、ここ一ヶ月近く日本で起った出来事、「事故責任の批判誹謗中傷」やら、はては若いタレントの「できちゃった結婚」「日常的な強盗殺人に若い母親・夫婦の我が子の虐待事件」・・・一体全体、日本社会の道徳規範・教育はどうなっちゃたんだろう???って思ってしまう。どこぞの国家思えば、日本人は野放図なくらい「自由」だ。ただ、野放図なだけの自由なのかもしれない。いつの時代からっだったか、若者が「議論」しなくなり「ど根性・頑張る」ことがカッコわるくなり、斜に構えて涼しく装うことの方がカッコいい、となってしまった。野放図な自由は「人に迷惑かけてなきゃあ、勝手じゃん」っていうこになって、コンビニの地べたに座り込むは、電車のなかで化粧する女子高生・・・がいるわ、になってしまった。斜に構えた若者が創る最近のJ-POPからは「情景」や「ほとばしる感情」が感じられない(オッサンにはヘタクソな歌詞と単調なリズムの音にしか聞こえない)。たかが「冬ソナ」話しで、こんな大袈裟な話しもなんだが、あのドラマの台詞を聞いていると、気恥ずかしいくらいの「相手を思いやる気持ち」と「気持ちの素直な心情表現」には感心する。もともと韓国の国民性として感情表現が豊か(日本人からみれば大袈裟?失礼)ではあるが・・・それでも、今の日本人に足りないものは、この「相手への思いやり」とその気持ちをちゃんと言葉で心情表現すること、自分の気持ちを精一杯相手に伝えようとすること、なんじゃないかと思ってしまった。「冬ソナ」のストーリーも韓国社会の伝統的な儒教思想抜きには語れない部分、例えば家父長社会思想や男尊女卑的な部分の善し悪しの意見はあるけれども・・・それにしても今の日本社会、あまりにも「道徳礼節」の類い、失くしすぎじゃあありませんか?わたしゃあオッサンではあるが、べつに「道徳論者」でもなければ「右傾向」でもない、けどついつい「今の日本の道徳どうなっちゃったの?」って思いたくもなる昨今ではある。

 

ちょいと以前の賄いメシ、「浅蜊とチンゲンサイの中華炒め」まぁ浅蜊料理は手慣れたモンです。ここ218HOUSEに住む大家のおばあちゃんからの差し入れ「かれいとワカメの煮付け」に「筍とフキの煮付け」等々。218HOUSEのおばあちゃんからは、ちょくちょくお総菜の差しれをいただくが、皆おししい、すくなくともBOSSのつくる総菜よりはるかに年季がはいっていてウマイ!確か、おばあちゃんはもうすぐ90歳ぐらい、だったかと思う。いまでも元気にここ218HOUSEのコンクリート打ち放しの住宅に住んでいらっしゃる。いつまでも元気でいて欲しい、そしてウマイお総菜、ごっちゃんになりたい・・・。

 



【2004.05.16・・・No.60 筍ご飯・・・】


先回のコラムで書いた「ピンクフロイド」、17〜18年ぶりにハマッテしまった。今日は日曜日で、スタッフも皆休み、ひとりでボリュームあげて「エコーズ」や「原子心母」聞きながら仕事やっている。

5月ももう半ば、五月晴れがたまにはあるものの、梅雨のように雨ばっかの日々である。先日、運良く巡り合わせた五月晴れ、昨年11月に完成した大垣の「Kn」の建築写 真ロケにいってきた。「Kn」が竣工したのは晩秋の頃、庭木も落葉していて、この春まで建築写 真撮るのを延ばしてしていた。久々に訪問する「Kn」、いつも思うが・・・久しぶりに自分が手掛けさせてもらったお宅訪れる時は、なんかこ〜う、不安?と期待?が入り交じった気分になる。果 たしてクライアントさんは喜んでいるだろうか?住んでみて不満はないだろうか?外壁やら室内の仕上・収まりはちゃんとキレイなままだろうか?使いにくくないだろうか?・・・。真っ白仕上げの「Kn」、ちゃ〜ンとキレイなまま、Knさんも大変喜んでくださっていた、一安心。奥サン曰く「一日中家ん中いても、飽きない」らしい・・・それ聞いて、大嬉しやら、有難かったやら・・・。「Kn」では、敷地の条件にも恵まれて、ここ数年来のテーマ「室内に外部空間・自然の光陰を取り込む」スタイルが結構イイセンいっている、と思う。この住宅の内部・外部どこに佇んでも、自然の光と陰が美しいシーンを演出してくれて、なんだかワクワクした気分になれる。シンプルな空間構成とそれを形成するシンプルなディテールであるからこそ、室内空間からは遮ることなく外部空間と一体になり、一日の中の時間的な変化・季節的な変化いった、自然の多様性を愉しむことができる。この「Kn」、近日中にホームページの「Works」でも公開いたします。

今年は本当に筍に恵まれて(人様から頂戴する機会に恵まれて)三日に一度は筍が賄いメシに登場する。筍に加えて「ゼンマイ」も頂いたもので、一緒に炊込みご飯にする。付け合わせの「サヤエンドウ」と浅漬けの「春白菜」は一宮の実家のオヤジ作。オヤジは「春白菜」とかって言っていたが・・・要するに「冬の白菜」を収穫せず、春まで放っておいたもんで葉っぱが青くなって、「白菜」じゅあなくなってしまった?ようなものじゃん・・・。

 



【2004.05.03・・・No.59 雑穀とろ飯・・・】


世の中ゴールデンウィークの真っ最中、しかし仕事だ。一応昨日は毎年恒例我家行事の「潮干狩り」いってきたが・・・今年のゴールデンウィーク休みは昨日のみ!明日も明後日も仕事のつもり・・・・である。クライアントさんからは「アーキスタジオさんって一体何時休みなのですか?日曜祝日だろうが打ち合わせにくるしぃ・・夜中の九時過ぎに電話してもいつも皆さんいらっしゃるしぃい・・・?」 ってなことよく訊かれる。こちとら、しがないサービス業しかもアトリエ自営業、「自分が休みたい時が休日・・・スタッフの存在はおいといてぇ」です。スタッフは、一応旗日・日曜は休み、ほぼ年間旗日・日曜の80%ぐらいは実行されている、イヤ70%ぐらい?かなぁ。それと、モノつくりを生業とする故、時間がある限りちょっとでもデキの良いモノつくりたいじゃあありませんか、そのためには自分の能力裁量 ちょっとでも伸ばしたい、って思うもん。寝ても覚めても設計のことばっかり考えているのが習慣になってしまっている・・・・。休暇とってTDLやら沖縄家族旅行いったところで、いく先々のホテルやレストランで「壁・床の仕上げ触って、イマイチだなぁ〜」とか「だっせぇ〜〜ロビーだなぁ〜」などとほざいたりしている。遊びにいく先々でも「建築研究」に勤しむ性である。最近では家族でレストラン入って、いつもの如くキョロキョロ眺めていると、ウチの子が大きな声で「パパぁ、ここってダサイのぉ?」と聞いてくる〜思わずカミさんは子供の口を塞ぐ・・・。

〜閑話休題〜

昨晩テレビみていたら、とっても面白いものやっていた。NHK9ch『芸術劇場』、あの『ピンクフロイドバレー』が放送さていた。 『ピンクフロイドバレー』はフランスを代表するバレエ界の巨匠(らしい)ローランプティ氏によるバレー・・・私ゃあ、ピンクフロイド語らせりゃあ朝まで喋っているくらいのPink Floyd信者、けれど「バレー」のことはチンプンカンプン、「ニッポンチャチャチャ!の19歳コンビ栗原メグと大山カナのバレー」はちょっとだけ知っている。なんでもピンクフロイドの音楽「原子心母」にインスパイヤされたローランプティ氏、彼のの演出により1972年に上演され、舞台芸術界の奇跡として語り継がれてきたものらしい。 素晴らしい番組でした。一時間半、なんのコメントもはさむことなく写し出されるバレー、そして流れ続けるピンクフロイドの音楽・・・それにしてもピンクフロイドの曲で、よくもまぁあれだけの「身体表現」できること!素直に驚いて感動してしまった。また日本で 『ピンクフロイドバレー』公演ある日には絶対行こう!って気になってしまった。 一番素晴らしかったのは「エコーズ」っていう曲。この曲は自分が中学一年ごろだったか、初めて聞いたピンクフロイドサウンド。「 エコーズ」は26分近くの大作、バレーの演技もソロになったり団体演技になったりと、激しくテーマを変えまったく時間を感じさせることのないものでした。最後のアンコール曲・・・ 風の音が聴こえてきて 『吹けよ風呼べよ嵐』。 ここでは団体戦に突入、 高揚感のあるベースリフ、それに合わせステージいっぱいを使い乱れることのないパフォーマンス。 凄かったです。 余談、「ピンクフロイドバレー」の番組終わってからNHK3chに替えたら、1977年の「KISS」東京公演やっていたが・・・あまりのヘタクソな音楽と演奏、下世話趣味のこけおどしAmerican Rockにウンザリ、観るに堪えなかった。 「ピンクフロイドバレー」のあとの「KISS」ではあまりにも落差あり、でした。

プロレスラー、A.ブッチャーの入場テーマ曲として使われ、日本で大ヒットした「吹けよ風、呼べよ風」、アナログ時代B面 をすべて占めていたスペイシーなムード漂う大作「エコーズ」を収録したアルバム。

『meddle(おせっかい)』
1970年の作品だったか?

最近はず〜っと野菜喰いのアーキスタジオ賄いめし。本日は「十種類の雑穀入り御飯+とろろ御飯」「豚汁」「筍の煮付け」。とろろは一宮のオヤジが畑でつくった 山芋。筍は自宅近所のオバチャンからのいただきもの。そう言えば、今年は筍が豊作か?何だか毎日筍食べているなぁ・・・けど、不思議と飽きがこない。

 

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