【2004.08.22・・・No.65 てびち&チラガー&ミミガー・・・】


8月13日〜8月22日まで事務所は長〜い間夏休み。日頃、仕事ばっかりしている分、アーキスタジオの「盆&正月」休みは長い。けれども、BOSSだけは、自営業の悲しい性(?)、仕事があれば仕事していないと不安 (-.-;)である。なんだかんだいって夏休み期間中でも2〜3日は仕事してしまった・・・。あとは一宮の実家に家族でお盆帰省したり、家でオリンピック観戦と「冬ソナ」観ていた。

「冬ソナ」はカミサンのお友達ルートで待望のDVDボックスが我が家にきた。おかげで21日のTV最終話をまたずに「最終話」を観てウルウル(j_j) した。「冬ソナ」の面白さは?昔の山口百恵の「赤いシリーズ」と似てるとは言うけれど・も・・自分にとってはちょっと違っている。昔、学生時代によんでハマッタ「青春の門/五木寛之」「白い巨塔/山崎豊子」「華麗なる一族/山崎豊子」「青春の蹉跌/石川達三」のような「一気読み」の感覚。今の時代のエンターテイメントにはなかなか見つけにくい感覚(今の時代エンターテイメントは音楽にしろ映画にしろ、小説、等々・・・皆、お手軽です)。「冬ソナ」も面 白さは「今どきのフットワークの軽〜い20代」にはわからんだろ〜なぁ?とも思う。人の感情をしつこく追っていく内容のエンターテイメントは、今の日本にはないように思う。以前、TVで観た'70代ロックのピンクフロイドの叙情性に触発されて、できた「ピンクフロイドバレー」のような、人間の内面 ・叙情性に迫る「エンターテイメント」が少ない、ように思う・・・。そんな感覚を懐かしく思えるからこそ、中年オバサンと一部のオッサンに「冬ソナ」がうけるんじゃあないか?と思っている。


今年の夏休みは家族で「沖縄・慶良間諸島阿嘉(あか)島」いってきた。那覇から船で約1時間の近距離に位 置する「慶良間諸島」。渡嘉敷(とかしき)島や座間味(ざまみ)島、阿嘉(あか)島、慶留間(げるま)島をはじめ、大小30余の島々が点在し、周辺は水深50〜60mまで見渡せるほどの透明度を誇るエメラルドグリーンの海が広がっている。ダイビングスポットで有名ではあるが・・・我が家のような子連れファミリーでは「シュノーケリング」で充分、綺麗な珊瑚礁 の海と無数に戯れる熱帯魚を堪能できた。阿嘉島は島の大部分が原生林で覆われていて「自然のまんま」である。昼間はシーカヤックをエッチラオッチラ漕いで無人の半島に渡って「シュノーケリング」遊び、夜は宿のご主人に案内してもらって「島の夜探検」。島の原生林に生息している「慶良間鹿(国の天然記念物)←夜行性動物」とご対面 したり、道ばたにはデッカイ「ヤドカリ←これも夜行性生物」がうじゃうじゃいたり、夜空は満点の星があふれ・・・久しぶりの自然を満喫してきた。

阿嘉島の集落にあった「お宮さん」。素朴な拝殿と鳥居が沖縄っぽい。   沖縄行くとあっちこっちでみかける、家のお呪い「石敢當(いしがんとう)」
沖縄本島含め、街や集落の三叉路・T字路でよく見かける。この「石敢當」は道の突き当たりに置かれるらしい。夜の沖縄を徘徊する魔物は角を曲がるのが苦手で直進して村や家に入ってきてしまう。それを防ぐ目的で石敢當が置かれる。魔物はこれにあたって砕けてしまうらしい。ちなみに敢當というのは昔の中国の武将の名前。向かうところ敵なしと言う意味だそうだ。

阿嘉島の帰りは那覇で一泊、夜は「那覇牧志公設市場」でお腹を満たす。那覇の公設市場は豚の頭やカラフルな魚、珍しい海老蟹(ヤシガニもあったりする)が並んでいて、東南アジアを彷彿とさせる活気に満ちている。どこからともなく沖縄三線の音色が聞こえてくる。公設市場では「熱帯魚らしい青い鯛やらハリセンボン、ハタ.etc」を注文して、2階にある食堂で料理してもらう。

那覇牧志公設市場
  市場の二階には沢山の食堂が並んでいて、仕事帰りに皆一杯飲んでいく。

魚介類のほかにも「沖縄の豚料理」も食す。沖縄の豚肉料理は「鳴き声以外はせ〜んぶ食らう」モンらしい。「らふてー(三枚肉を泡盛をたっぷり使い醤油味でやわらかく煮込む) 」「ミミガー(読んで字の如く豚耳の茹でたやつ)」「てびち(コラーゲンたっぷりの豚足の煮込み)」極めつけは「チラガー(豚の頭皮を煮付けにしたりスモークしたりして食べる)」・・・。

 
 
  「ミミガー(豚の耳)」
コリコリした歯ごたえがお酒のおつまみに最適
  「てびち(豚足)煮付」に定番「ソーキそば」。
ソーキとは沖縄方言で豚のあばら肉のこと、時間をかけてじっくり煮込み、肉が骨からはずれるくらい柔らかくなったものがソーキです。かつお出汁のさっぱりした汁の沖縄そばに「沖縄蒲鉾」や「ソーキ」をのっけたのが「ソーキそば」。

まぁ、それにしても豚丸ごと食うことは結構だが・・・・沖縄も今回で四回目、豚肉料理も耳やら、顔やら、足やら・・・なんか豚の「先っぽ」と「骨」ばっかりしゃぶりついているような気がする。普通 にまともな「ロース肉」「ヒレ肉」にお目にかかったことがないのは何故?。


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