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2006年03月17日

● コンクリート打ち放し・・・

 今朝は、昨日の雨もあがり、春らしい陽気で、ハックション!!な季節、街中では真っ白なモクレンやコブシも五分咲きぐらいの感じになってきた、、、、ハックション!!。朝の自転車コギコギ通勤も気持ちが良い。自転車通勤はじめてはや14ヶ月余り、毎日毎日往復で16.5km走っている。気が付けば、ひざ頭のスネ毛も摺りきれて、ツルツルになってしもうた・・・よかったら、今度おみせします (¨;)

 コンクリート打ち放し仕上げの作品も幾つかやってきた。はじめての作品「218HOUSE/1990」は、内外とも一切合切打ち放し仕上げ。そのつぎが「Gt-residence/1994」。そのあと、幾つか木構造との混構造で創らせていただいたが・・・こうやって思い返してみると、内部外部一切合切コンクリート打ち放しの作品は、はじめの218HOUSEのみ、以外と少ない。
 何故か?というと、事務所のある218HOUSEに篭っていると、打ち放し仕上げのハードな面、例えば「寒い」とか「粗っぽい仕上げ、ご機嫌ヨイ日もワルイ日も毎日毎日ながめなきゃあいけない・・・」等々、住まいとして考えた場合のネガティブな面ばかり思いたってしまう。住宅の居室仕上げとしてオススメする気にはなかなかなれないのである。もちろん設計屋にとっては、コンクリート打ち放しは魅力的な仕上げ。今ではポピュラーになった感のある建築仕上げ、で万人好みになってしまったか??。
 打ち放し仕上げ、いまでもちょくちょく(部分的にガレージとか玄関とか)設計に取り込んでいる。たった今、手元で描いている賃貸住宅の室内にも部分的に打ち放し仕上げだ(←入居者ウケ狙い)。ただ、打ち放しの強烈な素材感に頼った(だけの)設計にはしたくない。強い素材感に頼った空間よりも空間構成に妙味のある建築を志したい、と思う。

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 ウチのHPご覧になってきてくださる方々で、「ぜひ、コンクリート打ち放しで・・・」という方は、結構いらっしゃる。そんな時はいつも、こんな会話をする。

 『たまにいくオシャレなレストランやバーならともかく(薄暗いし・・)、住宅の場合、天気の悪い日、寒〜い日も暑〜い日も、夫婦ゲンカした日も、そこで過ごさなくっちゃいけないわけです。そんなイライラするときもあるのが、日常生活というもの。ご機嫌ナナメな日に、緊張感強いられるような、コンクリート打ち放しの壁に囲まれていたら、たまったモノじゃないでしょう??』。
 ひとが好きで住もうと言われるのだから、設計屋が余計な心配することもないのだが・・・「家」っていうのは、決して「オシャレなレストランやバー」の如く、都合のよい精神状態ばっかりではいられない場所、とは思う。

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コメント

日向葵(ponty)さん
貴サイトの、音楽情報量の多さ、ジャンルの多彩さには正直ビックリしました。これからも、良質な音楽ネタご提供ください。マッコイタイナーもアントニオ カルロス ジョビンの名曲「Wave」や「Once I Loved」をやっていまネ。私の場合は、これらのJazzを通じてボサノバに興味をもつようになりました。

●BOSSさん
McCoy Tyner Super Group / Prelude and Sonataへのコメントありがとうございました。

-コメント-
打ち放しの家は夏は暑く冬は寒い印象があります。非日常的には見栄えがする場合もありますが、おっしゃられるように生活する場として合理的かどうかというといろんな問題も含んでいるのでしょうね。

-お返事-
マッコイ・タイナー、素晴らしいですよね。良い意味でマッコイ・タイナーはその時々でいろんなことをやっておりますので、時代によって音が違うように感じるかも知りません。その辺も含めてどうぞお聴きになってみて下さい。

そりゃあ、もうツルツルにすりきれてイマス、、、そんなこと、思ってもみませんでしたが。

う~ん、利用する側の精神状態ですか、、
いろんなこと想定しなくちゃならないんで、建築屋も大変ですなぁ、
しかし、「ひざ頭のスネ毛も摺りきれ」は想定外でしたか?

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