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2006年01月16日

● オープンハウス・・・・

 このcolumnもブログスタイルに更新してからは、こまめに記事書くようになったのは結構だが・・・ここんところ、喰いモノねたが続いているようで・・・・。
 昨日は久々に、他の設計屋さんのオープンハウスに見学参じてきた。この方コノ作品です。設計者の中村さん、見学させていただきまして有り難うございました。大変勉強になりました。それと、施工者の加納工務店さんには、いつも大変お世話になっております。

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 ひとことで言って、随分感心しました。中村さんは隈研吾事務所で修業積まれた方。感心したのは、上の写真でもお分かりかと思うが、細〜い(60mmφ?)鉄骨丸柱(しかも溶接部分は無垢鋼材)で支える構造計画。設計技術、施工技術的には思いっきり高度なレベルの設計である。そりゃあ、構造設計は「オーク構造設計」の新谷センセイだし、鉄骨施工は、伊藤豊雄の仙台メディアテークを施工した造船鍛冶屋さんだもんなぁ・・・でなきゃあ、あのレベルの構造設計や鉄骨工事はムリだて・・・。
 驚いたのは、設計者がまだ31歳の若さ(?、失礼)で、あのレベルの建物を実現させた実力である。まず、施主に思い切った空間構成を認めてもらえる、という実力。次に、かなり高度な設計内容をサポートしてくれる構造設計や設備設計の人達に恵まれ、尚且その人たちから信頼されていなければ実現できない。次に、高度な特殊施工技術をもつ専門施工業者を日本各地から引っ張ってこられる力量(高度な溶接技術をもつ石巻の造船鍛冶屋さんやら、相当レベルの高い塗装工事は大阪から出張してきたらしい・・・)。
 この建物見学して、自分に気がついたこと・・・自分はあらためて「堅実主義の名古屋人」なんだなぁ、と思ってしまった。だって、あの細〜い無垢の鉄骨柱林立する空間の面白さの価値、はよ〜くわかるが・・・・。
 天井の溶接接合された鉄板スラブでもって、屋根面の水平剛性を確保しているのは理解できる。伊藤豊雄やら妹島さんの構造設計している佐々木ダイセンセイがよくやっていらっしゃる構造型式だ。無垢の細〜い丸柱で支える構造型式は隈研吾+オーク設計の新谷さんで実践済みの構造型式かと思う。
 あの室内空間と屋根の軽さを考えれば、普通に屋根水平ブレースを天井裏に隠すことができるんじゃあないか?それで構造的にも成立するか、と思う。そこいら辺をご本人には聞き損なってしまった・・・。
 お金かけて「溶接接合された鉄板スラブ状で水平剛性確保」しなくても同様な空間ができるならば?その分のお金は、建物の設計の力量にしては物足りない外構デザインや屋外看板などのサイン類金物に廻せるんじゃあないかなぁ・・・いかにも「堅実主義の名古屋人」的発想してしまう自分に気がつく・・・。
 でも、でも、・・・こんな自分のような発想で建築を創作していたんじゃあ、いつまで経っても、ありきたりのストラクチャーデザインから脱せれない???・・と思う自分にも気が付いた。設計屋稼業、いつもチャレンジするレベルのストラクチャーデザインで切磋琢磨していることも大切。それがあって、人を感動させる空間が実現できるんじゃあないか、とも思う。そんなこんな、色々と考えさせて頂いたオープンハウスでした。

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