● 『ベタ』なことなど・・・・
我が家のTV、相も変わらず根強い「韓流ブーム」のお陰様、色〜んな「韓ドラ」を毎晩チラチラ横目で眺めています。BOSSの中では、すでに韓ドラブームは過去形になってしまっているのですが・・・。そう言えば2年ぐらい前に観た『ラストダンスは私と一緒に』っていうのも面白かったなぁ・・・もう、典型的なベタベタの韓ドラパターンってやつで、それが分かっていても観始めたら止められない、最終回ではお決まりの「お涙ちょうだい (j_j)・・・」泣けました。
実はNikki BPのサイトで『「ベタ」な韓流映画の源流を探る』っていうコラムがあって、それを読んでこの記事書いています。その方曰く・・・
『思いっきりベタな演出でブームを作った韓流映画』→『それがキッカケで、日本も「ベタ解禁」の世の中になった』→『三丁目の夕日の映画やベタすぎるモテファッション=エビちゃんファッションをあちこちで見かける』→『この「ベタ」、いうまでもなく洗練の先にあるからいいのである』
ということらしい。この方の言わんとすることは「なるほど」とは思います。この方の御意見が、ベタな世の中を批判しているのか?喜んでいるのか?、どっちじゃい!、という思いはさておき・・・私は、なにごとにつけ『ベタな路線』結構好きです、大好きです。でも、「韓流ブーム」が去ったのは、竹島問題と小泉靖国参拝に端を発した歴史観問題による政治摩擦の影響が大きかったと、私は思っています。「ベタベタな韓ドラ」好きな私としては残念で仕方ありません。ついでに、音楽もベタベタな'80'sバラードも大好きだし、眉間にシワよせて小難しそうな顔して演奏するビ・バップなJazzも大好物です。
「韓流」の件はさておき、先程のNikkei BPのコラムで・・・
『サブカルチャーがサブでなくなったときから、洗練がダサく、無頓着が粋だ、という感覚』→『混沌状態のなかで、誰もが簡単に、中途半端に洗練を実践できるようになった』→『だからこそ、中途半端なクールはみっともない』
というくだり・・・昨今の建築設計業界においても、ごもっともな状況になっていると思います。
オヤジな設計屋のBOSSとしては、最近のマスコミ雑誌でもてはやされる「若手建築家」と呼ばれる人達の「建築作品」は、正直いって理解不能なモノが多いと感じています。
先日の新建築「住宅特集」でも、そんな近ごろの「若手建築家」特集をしていました。オヤジなBOSSには「奇抜な構造計画」と「奇抜は平面プラン」ばかり、住宅としての当たり前の機能も解決されていないように思ってしまいました。『収納も充分でない上にレンジフードも満足に機能しそうもない台所(=総菜買ってきてチ〜ンするかコンビニでイイじゃん)』、『チープさばかり目立つ内装仕上(=ローコストなんだからイイじゃん)』、『生活用品の「収納」がない(=モノは出したままでもイイじゃん)』、『コンクリート土間にポツンと置かれただけの浴槽(=シャワー浴びるだけだからイイじゃん)』などなど・・・
まさしく「無理に斜に構えているような・・・洗練がダサく、無頓着が粋だ、という感覚」を感じてしまいます。なんだか「生活文化」もなにもあったもんじゃあないなぁ・・・などとぼやいてしまうオヤジな設計屋でした。