2007年02月15日

● Bill Evance・・・・

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The Tokyo Concert/
Bill Evance('73)  


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Interplay/
Bill Evance('62)  


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Green Dorphin Street/
Bill Evance
with Philly Joe Jones ('59)


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Portrait in Jazz /
Bill Evans Trio ('59)



 今回は世のオジサン向けに、久々のJazzネタなど・・・

 高校生の頃、ジミヘンやらクラプトンやら、バディ・ガイやら・・・いささか、ブルージーなロック一辺倒にも飽きた頃、初めて買ったJazzは、お決まりのオスカー・ピーターソンにMJQだった。その次がBill Evanceときたもんだ。Jazzの入門コースそのまんまな、爽やか系のJazzがとても新鮮で、夏のクソ暑い中の大学受験勉強の励みにもなったものでした。その後、Bill Evanceは学生時代に随分と聞きまくりました。

 初めて買った、Bill Evanceのレコードは「The Tokyo Concert('73)」'70年代はじめの頃の日本公演のライブ盤。いま聞いても高校時代に聞いて感じた「新鮮さ」が蘇ってくるような演奏です。トリオもメンバーは、ベースにエディ・ゴメス、ドラムスにマーティ・モレル。'70年代のエヴァンスはとてもリズミカルな演奏で、それに絡むエディ・ゴメスのベースラインとともに、自由奔放な演奏で、なかなか聞き応えあります。でも、後に大学生になってから聞き込んだ'50年代末〜’60年代にかけてのBill Evanceトリオの、名盤「Sunday At the Village Vangard」や「Walts For Debby」のスコット・ラファロのベースとのコンビネーションの方が、叙情的な演奏でグッドに思ったりしますが・・・。

 学生時代、卒論研究で法隆寺五重の塔の1/10の木組み模型一生懸命造りながら、よく聞いたアルバムがBill Evanceの「Inter Ply('62)」っていうアルバム。いささか、Bill Evance Trioの演奏がコギレイ過ぎ、に思えた頃だった。こちらはジム・ホールのギターにフレディ・ハバードのトランペットでのクインテットよる演奏。アルバム一曲目、スタンダードナンバーの「あなたと夜と音楽と」がリズミカルに仕上がっていてGood、アップテンポな曲でもエヴァンスの繊細で叙情的なピアノは健在。若き日のフレディ・ハバードのキレのあるトランペットが美しい。ジム・ホールの透明感あふれるギター・プレーも非常に印象に残る演奏である。

 Bill Evanceの「あなたと夜と音楽と」という曲は1959年のアルバム「Green Dorphin Street」でも演奏しています。こちらは、マイルスクインテットで一緒だったポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズらとのベース、ドラムスのトリオ演奏。ただ、録音状態が悪いアルバムで・・・いささか散漫な感じの演奏に思います。(しかし・・・アルバムのジャケットデザインは、素晴らしい出来栄え!まさにエヴァンスのピアノの如く叙情的なアルバムジャケット)。まぁ、このアルバムはエヴァンスマニアには、彼の歴史をナゾル意味はあったりしますが・・・マイルスクインテットを脱退したエヴァンスが、自分のスタイルを求めて試行錯誤していた時代なんだなぁ、と思います。このアルバムの後、天才ベーシスト、スコット・ラファロを迎えた黄金トリオの初レコーディング作「Portrait In Jazz」につながっていくのか、と思えばエヴァンスマニアにとっては興味深いアルバムでした。

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2006年12月02日

● はや12月・・・・

 はや12月・・・、今月8日にはめでたく?齢48になるBOSS、相も変わらず仕事に、減量トレーニングに励んでいます。夏以降の減トレの成果やいかに・・・おかげさんで、

 体重は3ヶ月ちょいで▲7.5kg、只今59.5kg、体脂肪率▲5.5%で只今14.5% !!基礎代謝が1380kcal/kg/日このサイトみると身長体重年齢から算出される標準値?が1182kcal/kg/日らしいから、燃焼系Bodyになってきている v(^^)。気持ち的には、10月の腰痛め事件の直前の基礎代謝が1400kcal/kg/日あったから、なんとか1400kcalレベルにはなりたいところです。

 そんなこんなで、まだまだ張り切って減トレに励む日々です。最近はジョギングや腕立て伏せ・腹筋の筋トレの再開、iPod shuffle のおかげで、減トレも楽しいモンです。いささか’70s Rockも聞き飽きて最近は'50年代〜’60年前半の頃のJazzばかり聞いています。

 ウォーキングやジョギングのテンポにあうのが軽快なフォービートジャズ。チャーリー・パーカーの「Confirmation」やバド・パウエルのこれまた名曲「CLEOPATRA'S DREAM」、ソニー・クラーク&コルトレーンの名曲「Speak Low」...等々。それと、アップテンポぎみのリー・モーガンのトランペット、なかなか軽快にジョギングができて結構ケだらけです。

 学生時代に買った、お気に入りのLPレコードの一枚「Tom Cat / Lee Morgan 」。

 私、ジャズのアルバム買うときは必ず演奏メンバーの名前をチェックしてから買う癖があります。トランペットは誰それで、サックスは毎度のコルトレーンか、ドラムスは誰それ、ピアノにトロンボーンは...という具合でチェックしていきます。まぁ、手堅いレコードの買い方ではありますが・・・でも、結局同じ傾向の演奏ばかりになってしまい、つまらないこともしばしば・・・。そんななかでも、一番の当りクジ(←当然外れクジも多い)みたいに当たったアルバムが「Tom Cat / Lee Morgan 」でした。

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このアルバムは、一段と豪華絢爛な人気実力メンバー取りそろえて1964年に録音されたものです。

アルバムリーダーがリー・モーガン(Trumpet)、アート・ブレイキーのDrums、ジャッキー・マクリーンのAltsax、カーティスフラーのTronborn、マッコイタイナーのPiano等々。これだけ当時の人気実力兼ね備えた旬なメンバー揃えたところは、やはり当時の「Blue Note Record」のなせるワザ。

 アート・ブレイキーにしろジャッキー・マクリーンにしろ、皆スピード感のある演奏スタイル奏者ばかり。わくわくするようなスリリングな演奏が繰り広げられています。ジャッキー・マクリーンのシャープなサックスにも鳥肌たつし、ブルージーなピアノ演奏のマッコイ・タイナーも Good!!です。


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2006年09月18日

● Rock The Classic 3 ・・・

 おお・・そう言えば今日は9月18日(1970年)はジミヘンの命日ではないか。
昔っから毎年九月になると、FMラジオやTVではで思い出したようにジミ・ヘンドリックスのナンバーがかかる。先日もWOWWOWでウッドストックの記録映画やっていた。

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LIVE AT WOODSTOCK

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Live At Fillmore East


 そりゃあ、ウッドストックのジミヘンと言えば、1969年当時のアメリカ、ベトナム戦争を皮肉って演奏した「アメリカ国家=Star Spangled Banner」だ。ウッドストックでの「Star Spangled Banner」は確かに名演奏ではあるが・・・ジミヘンマニアとしては、ウッドストック1969年の頃の演奏は、いささか散漫なパフォーマンスが多いように思う。やはりウッドストックでのパフォーマンスもいささか粗雑なように感じてしまう。1968年〜69年頃のジミヘンのインタビューみると、ミュージックビジネスに巻込まれ、本当にやりたい音楽がやれずに、いささかヤケぎみだったようである。

 ウッドストックのあった1969年の大晦日、ジミヘンが気分一新して演奏したときのFimore Eastでのライブレコーディング「Band Of Gypsys」での演奏がなかなか良い。このレコード初めて聴いたのは高校生の頃。当然アナログLP盤だった。なんかこう、研ぎ澄まされ、演奏に集中した感じのジミヘンが聞ける。この「Band Of Gypsys」の中で特に印象的なのが「Machine Gun」。「Machine Gun」のソロを初めて聞いたときは、これ本当のギターの音なのか、耳疑う?感覚だったのをよく覚えている。

 やっぱイイねぇ、Jimi Hendrix。なんちゅうか、こう魂揺さぶられるギターの音色だねぇ・・・。最近の若い奴らには、絶対出せないギターの音色だねぇ。


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2006年04月18日

● Rock The Classic 2 ・・・

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Rust Never Sleeps
/Neil Young & Crazy Horse


最近、一日一回はニールヤング聞いて仕事している。

なんだかよい。ニールヤングって、いつも本音で生きているような唄聞かせてくれる。

好きな曲は、もちろん「Heart of gold」。その他「Harvest Moon」なんて洒落ているし、ハードロック路線では「Like A Hurricane」も好きだ。

 自分の場合、馬鹿がつくくらい本音で仕事しているつもり。誰かのブログにも書いてあったが、人とのつき合いっていうのは「一線を超えたところ」の関係にならなきゃあ本物のつき合いはできない、と思う。こんなやりかたしていると、シンドイこともある。いつも「あんなこと、言わなきゃよかった・・」なんてことはしょっちゅうある。でも、このやり方生き方がやめられぬ性である。どうも、自分の顔には「思っていること」が書いてある・・・とよく言われる始末。

 若い頃、山登りにいって、己の主張曲げずに、相棒とケンカして「オレ一人でも登るわぁ!」ってやったこともあるし、その逆もああった。山登りの世界、あるレベル(エキスパート)を求め出すと、己の「達成したい」っていう欲望が強くないとやっていけなかった。危険な岩登りやエキスパートルートの冬山登山では、生半可な精神レベルでは危険、だとも思っていた。いまから、思えば「なにを、そんなに肩肘張っていたの?」なんて思う。
 
 おかげさんで、ウチの奥方はBOSSの性分よく理解してくださっておられる。家に帰っても、オレの顔みりゃ、仕事に悩んでいるときも嬉しいときも、隠し事?しているときにまで、一発でお分かりいただける。朝メシ喰っているときに、新聞の占い欄にかこつけて「射手座の人(オレ)は、今日、口は災いのもと、だって・・・とか、ぐさっと(身に覚えある?)くること申してくださる。まぁ、そのおかげ、少しは軌道修正できているのかも、しれない・・・。

ニールヤングの「Heart of gold」・・・

I want to live,
I want to give.
I've been a miner for a heart of gold.
It's these expressions I never give.
That keep me searching for a heart of gold.
And I'm getting old.

僕はいきたい
僕はささげたい
これまで、ずっと美しい心を掘り当てようとする鉱夫だった
口では言い表せぬ、様々な思いが
僕に美しい心を探し求めさせ続ける
そして、僕はだんだん歳を重ねていく

なんだか、齢47にしてニールヤングにはまっています。

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2006年04月07日

● Jackie McLean・・・

 本日は晴天なり・・・朝の自転車コギコギ通勤も至極快適、桜も満開、気持ちがよい。事務所の近くの山崎川沿いの桜並木も、今日あたりがほぼ満開の様子です(スタッフのブログご覧ください

 今回は世のオジサン向けに、久々のJazzネタなど。もはやJazzもマイルスやコルトレーン、ロリンズ等々、ビバップやハードバップジャズは廃れてしまいそうです。今時もてはやされるJazzは、耳障りの軽い、ちっともエモーショナルじゃあない、女性ヴォーカルやPianoジャズばかりのようです。ピアノジャズも'50〜'60年代のビルエバンストリオのように叙情性あふれる演奏や、マッコイタイナーのような「汗飛び散る演奏」ならば、面白いのですが・・・ハードバップやビバップなジャズ好きなオジサンには寂しい限りです。いかん、また愚痴になってしまった・・・。

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SWING SWANG SWINGIN'  
/Jackie McLean('59)  



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Demon's Dance 
/Jackie McLean('67)  



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COOL STRUTTIN
/Sony Clark('58)


 先日、私の好きなアルトサックス奏者、ジャッキー・マクリーンが亡くなりました(享年73歳)。私は彼の、シャープなトーンが好きでした。チャーリーパーカー的なメインストリームジャズ、エモーショナルでありながら哀愁の漂うスタイルの演奏が魅力的でした。'88年だったか、日本にきたときに、この事務所のすぐ近く、覚王山のライブハウス「Jazz Live STAR★EYES」でライブ演奏観たのが懐かしいです。ただ'88年の頃は、すでに50代半ば、'60年頃のブルーノートレコードのジャケット写真の面影薄く、まるきりケンタッキーおじさんのような風貌でした。ただ、演奏するアルトサックスの音色は、昔の名盤名演奏そのまま、シャープでスピード感のある音色、随分と感激したのを鮮明に覚えています。

 好きなアルバムと言えば・・・Jackie McLeanの場合、チャールズ・ミンガスのグループやアートブレーキーのバンド、リーモーガンやソニークラーク、、ドナルドバード...etc.実に数多くのセッションに参加していて、なかなか一言ではいえませんねぇ。でも、どのアルバムでも、アルトサックスの一フレーズ聞けば、即座にジャッキー・マクリーンと分かる音色でしたねぇ・・・。

SWING SWANG SWINGIN'('59)」とか、

Demon's Dance('67)

有名どころで・・・

COOL STRUTTIN/Sony Clark('58)

ってところでしょうか。

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2006年03月09日

● Rock The Classic・・・

 ウチのDVDデッキ(HD+デジタル放送チューナー付)が壊れてしもうた。子供がガチャガチャと触りまくるもので・・。おもちゃじゃないわい!おかげでウチの奥方は大好物の「韓ドラ」がみれずじまい。でも、まぁそのおかげでワタシャ家帰っても奥方が話し相手になってくれるようになったし、ウッチーのスポルトもみれる、ってもんだ。

久々の音楽ネタ。Pink Floydの「The Dark Side Of The Moon / 狂気」っていうアルバム。先日WOWWOWの「Rock The Classic」っていう番組でやっていた。

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『狂気/Pink Floyd』

Pink Floydの「狂気」っていうアルバムは、ビルボード誌のアルバムチャートに14年間も居座り続けた記録の世界的なヒットアルバム。この番組では、すっかり爺さんになってしもうた、Pink Floydの四人のメンバーが出演している。彼ら四人が(別々に)、アルバムが実際に録音されたスタジオに登場して、レコーディング当時の回想を語っていきながら、その爺さんになってしもうたメンバーが自分たちのパートを再演したりしている。Pink Floydマニアのワタシにとっては、涙ちょちょぎれるくらい嬉しい映像だ。ハゲハゲになったDave Gilmoreが「Breathe」のギターフレーズ弾いたり、痩せてしもうたRick Wrighte爺が「The Great Gig In The Sky」のピアノコード解説やったりしている(あの曲のコード進行はMilesのKind of Blueだったとか・・・)。Roger Watersは相変わらず哲学っぽい話ばかりだったが、「Brain Damage」をアコギの弾き語りで唄ったのは感動はするが・・やっぱ、唄が下手なのは35年前と変わらんかった。

 そんなこんなで、Pink Floydの貴重映像、DVD保存しておこう、と思っていたら ・・・ウチのDVDデッキが子供に壊されて、Pink Floydもパァ〜になってしもうた・・・・。

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2006年02月01日

● コルトレーン 2 ・・・

 先日Amazon.comで、非常にレアなCD見つけた。思えば、今から26年も前、渋谷のJazz喫茶「ジーニアス」で一度聞いたきり、コルトレーンの「Bye Bye Blackbird」。海賊版レコードで、当時からタワーレコードや数々の輸入盤ショップやらで、ず〜っと探し求めて、ワタシャかれこれ26年も気にしていたレコードである。「Bye Bye Blackbird」という曲はマイルスのアルバム「Round about midnight」で有名な曲(過去Column参照)。

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 コルトレーンの「Bye Bye Blackbird」というCD、いかにも怪しげ?な海賊版ソウロウのジャケット。録音年月日もメンバーのクレジットも記されていない・・・。聞いてみると(CDにもかかわらず)、いきなりレコード針を落とす懐かしい音からはじまる。昔の海賊版レコードをアナログレコードプレイヤーから、CDにそのまま取り込んだ感じである。
 演奏の方は、どこぞのコンサートホールの客席にテープレコーダー持ち込んで録音されたものらしい。メンバーはお馴染のコルトレーンカルテット。マッコイタイナーのピアノにエルビンジョーンズのドラムス、ジミーギャリソンのベースに違いない。海賊版ソウロウの音質の悪さ・・・でもでも、演奏自体は、稀にみるくらいの至極上出来なパフォーマンスである。コルトレーンやマッコイタイナーの演奏スタイルからして、多分1964年前後かなぁ〜? と推測される。タイトル曲の「Bye Bye Blackbird」はじめ、「Impressions」、「Chim Chim Cherry」なんかを、一曲あたり20分以上延々と演奏している。なかでも「Impressions」でのマッコイのピアノソロなんかは鬼気迫る演奏。コルトレーンの「Bye Bye Blackbird」というCD、海賊版の音の悪さはあるが、コルトレーンマニアにとっては、なんとも価値ある一枚、如何でしょうか・・・・。

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